マカフィーは5日、2005年9月度のウイルス検知状況を発表した。6月から8月にかけて検知企業数およびマシン数でワースト1だった「bo:heap」が10位以下にランクダウンした一方、「W32/Netsky.p@MM」が3位にランクイン。検知企業数では「W32/Netsky.p@MM!zip」「W32/Netsky.q@MM」なども8位、9位に入るなどNetsky系のウイルスが目立った。
9月度の検知企業数におけるワースト1位は、8月度に3位だった「Exploit-MhtRedir.gen」(703社)。2位には「JS/Wonka」が690社で続く。8月度はワースト10のうち8種がトロイの木馬型ウイルスだったが、9月度は6種類に減少。その一方で、8月度は6位だったNetsky.p@mmが441社で3位にランクアップ。このほかにもNetsky.p@MM!zip(268社)とNetsky.q@MM(239社)が10位以下からランクインしている。
マシン数ベースでも1位はExploit-MhtRedir.genで1,409件、2位にもJS/Wonkaが1,262件で続いた。8月度は6種のトロイの木馬型ウイルスがランクインしていたが、こちらも9月に入り3種類に減少した。なお、8月度にランク外だったNetsky.p@MMが695件で3位、「W32/Netsky.p.eml!exe」が584件で6位とNetsky系ウイルスが再びランクインしている。
9月度の調査から始まったスパイウェア調査では、検知企業数・マシン数ともに1位から4位までが同じ結果になった。1位は「Adware-GAIN」(企業数164社、マシン数441件)、2位は「Exploit-MIME.gen.c」(同95社、同214件)、3位は「Adware-DFC」(同72件、同128件)、4位は「Adware-RBlast.dldr」(同67社、同112件)となった。
なお、マカフィーでは「9月はトロイの木馬型ウイルスの検知数が減少した結果、Netsky系ウイルスが再び上位にランクインした」とコメント。トロイの木馬型ウイルスが減少したことについては「スパイウェア調査にランクインしたExploit-MIME.gen.cは、以前はトロイの木馬としてカウントしていた」とし、若干ではあるがウイルスとスパイウェアの分類上、カウント数に影響を及ぼした可能性も示唆した。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/jp/
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( 鷹木 創 )
2005/10/06 19:17
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