米Amazon.comは11日、子会社のAlexaが蓄積したデータをWebサービスを通じて公開し、これを利用したアプリケーションを開発できるようにするための「Alexa Web Information Service(AWIS)」を正式公開した。
Alexaは1996年4月に創業、1999年にAmazon.comに買収された会社。Webサイトのトラフィック情報、ページロード時間などの統計、関連するWebサイトに関する情報など、1,600万サイト/45億ページにも上る情報を蓄積しており、その容量は100TBにもなるとされている。
AWISでは、Webサービスを使って興味深い検索を行なうことができる。まず、URLそのものに関する情報としてトラフィックランキング情報、ページロード時間、関連するリンク、Webサイトのオーナーの連絡先、アダルトコンテンツの有無などを確認できる。さらにディレクトリサイトの中でそのURLが属するカテゴリーやサブカテゴリーも認識できる。そのほかにもページサイズ、画像やリンクの有無などAlexaのクローラーが発見したページに関するメタデータ、特定のページに対して張られているリンクなどの情報なども入手できる。
AWISは2004年10月からベータ版として無料公開されていたが、今回、正式公開とあわせて一部有料になった。毎月最初の1万リクエストまでは無料で、それ以降は追加費用として1,000リクエストに対して0.15ドルが請求される。例えば、開発したアプリケーションが1カ月に1万2,000リクエストを利用した場合、請求額は0.3ドルとなる。
AWISは現在「Amazon Web Service」のWebサイトで公開されており、ここにドキュメント、サンプルコード、サンプルアプリケーションなど開発者に必要な情報が揃っている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=97664&p=irol-newsArticle&ID=766271&highlight=
Alexa Web Information Service(英文)
http://aws.amazon.com/awis
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・ 米Amazon.comが新Webサービス、高収益のアソシエイトサイト開発が可能に(2004/10/05)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/10/12 13:27
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