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長いFrom文字列含むSMTPメールを送る攻撃がトップ~シマンテック調査


 シマンテックは17日、2005年9月の国内におけるセキュリティ状況に関するレポートを公表した。8月24日から9月23日までに検知した攻撃やウイルスなどをまとめたもので、日本国内では、長い文字列を含むSMTPメールを送信する「Generic SMTP from:Buffer Overflow」攻撃やウイルス「Gaobot」などを多く検知している。

 シマンテックでは、インターネット全体について攻撃活動をモニタリングしており、データは世界180カ国、24,000カ所に配置したセンサーを通じて、情報の収集を行なっている。9月に日本国内を発信元とする攻撃で最も多かったのは、長いFrom文字列を含むSMTPメールを送信する「Generic SMTP from:Buffer Overflow」で、全体の攻撃の47%を占める。2位はMicrosoft SQL Serverの脆弱性を狙う「SQLExp Incoming Worm Attack」(攻撃全体の31%)、3位は大量のICMPパケットによるDoS攻撃を行なう「Generic X86 Buffer Overflow Attack」(攻撃全体の2%)としている。

 9月に報告件数の多かったウイルスは、日本国内では1位が「Gaobot」、2位が「Netsky.P」、3位が「Redlof.A」となっている。Gaobotはワーム型ウイルスで、パスワード保護の弱いネットワーク共有を通じて増殖する。3位のRedlofは、ファイルに感染するたびにウイルス自体をランダムな暗号化コードで暗号化するポリモーフィック型ウイルス。HTMLやVisual Basic Scriptなどのスクリプトファイル内に自らのコードを挿入して、ファイルを開いた他のユーザーに感染する。

 9月に日本から送られた迷惑メールの種類としては、1位が物品販売関連の23%、2位が金融商品・サービスの20%、3位が医療関連の15%となっている。この傾向は全世界のランキングでもほぼ同様で、迷惑メールの発信元は北米が53%、アジアが26%、ヨーロッパが17%となっている。


関連情報

URL
  シマンテック
  http://www.symantec.com/region/jp/

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( 増田 覚 )
2005/10/17 14:59

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