Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

東芝、無線LAN機器の消費電力を低減させる通信技術を開発


 東芝は、スマートアンテナを利用した無線LAN機器の電波送信における消費電力を低減させる通信技術を開発したと発表した。1~2年後の実用化を目指しており、ソフトウェアの更新などで対応できるという。

 今回発表した技術は、アクセスポイントが無線LANの受信範囲をクライアント周辺に狭め、携帯端末などのクライアントがスマートアンテナの指向性ゲインを利用して最小限の送信電力で通信を行なうもの。また、アクセスポイント側で電波の受信電力や受信感度から必要な電波出力を計算しクライアント側に通知、クライアント側での電波出力変更を最小限度に止めるほか、伝送速度への悪影響を避ける。東芝では、同技術を利用すれば電波の送受信出力が対称となる従来の無線LAN通信と比較して、クライアント側の消費電力低減を望めるとしている。

 新技術について同社のシミュレーション結果では、最大で約30%の消費電力低減が見込めたという。しかし、全パケットを最小限度の送信電力で送信すると伝送速度が低下する、伝送距離に応じて電力低減の効率が落ちる、といった問題が発生するため、アクセスポイントから半径40m内の端末かつ指向性ゲインが高い場合で、約25%の消費電力低減が実現できるとしている。


関連情報

URL
  東芝
  http://www.toshiba.co.jp/


( 大久保有規彦 )
2005/10/18 19:43

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.