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警視庁、モリサワフォント海賊版販売の疑いで印刷業の男性を逮捕


 警視庁生活経済課と東村山署は17日、不特定多数にメールを送付し、海賊版フォントプログラムを販売した疑いで、さいたま市浦和区の印刷業男性(47歳)を逮捕した。19日、東京地検八王子支部に身柄を送致している。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が発表した。

 逮捕された印刷業の男性は、2005年6月14日ごろ、メールで募った別の男性に対して、モリサワが著作権を有する約150種類のフォントプログラムを無断でCD-R3枚に複製した上、132,000円で販売したとして、モリサワに告訴されていた。10月17日には、モリサワの告訴を受けて男性宅の家宅捜索が行なわれ、モリサワが著作権を有するフォントプログラムが無断複製されたCD-R数十枚などが押収されたという。

 その後、印刷業の男性が、これらのCD-Rがフォントプラグラムなどの海賊版であることや、これらを販売するつもりだったことを認めたため、警視庁生活経済課と東村山署同署は男性を現行犯逮捕した。男性は警察の調べに対して、経営する事務所の運転資金を稼ぐために海賊版を販売していたと供述している。

 ACCSでは、男性による海賊版フォントプログラムの販売をモリサワからの情報提供などによって確認していた。2005年7月には、男性に対して海賊版の販売を止めるようメールで警告していたが、男性からの回答はなく、その後も海賊版販売が続けられていたという。

 なお、モリサワによれば、1つのフォントセットには約2万字が必要で、約10人のチームが3年以上の時間を費やして作成する。今回、海賊版として複製された約150種類のフォントは、定価総額では約1,500万円に相当しているという。


関連情報

URL
  コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)
  http://www2.accsjp.or.jp/
  モリサワ
  http://www.morisawa.co.jp/

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( 鷹木 創 )
2005/10/19 18:05

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