NTTドコモは、海外のWebサイト上に、同社ユーザーのメールアドレス約7万1,000件が掲示されていたことを明らかにした。同社ではサイト管理者に対して削除依頼するとともに、検索エンジンのキャッシュからも削除されるよう依頼している。
同社では、10月7日に電気通信個人情報保護推進センターから、「iモードのドメインらしきメールアドレスが海外サイトに掲示されている」と通知を受けた。同センターでは、一般ユーザーからその情報がもたらされたとのことで、NTTドコモ以外のドメインのメールアドレスも含まれていたものの、ほとんどが「@docomo.ne.jp」という形のもので、KDDIやボーダフォンには通知していないという。
NTTドコモによれば、10月7日に事実確認を行なったのち、サイト側に対して削除依頼を行なった。現在、該当のURLにアクセスすると、認証画面が表示されるとのことで、サイト上から確実に削除されたかどうかは明確になっていないものの、通常の方法ではアクセスできない状況になっているという。また、20日には、検索エンジンのキャッシュに、当該情報が掲載されているとの指摘を受け、検索エンジンに対してもキャッシュ削除を依頼している。
掲示されていた同社のメールアドレスは全部で約32万件。このうち約10万件が重複分で、さらにiモードサーバー上に登録され、現在も利用中のメールアドレスが約7万1,000件になる。
これらのメールアドレスが、NTTドコモ社内から流出したものかどうか、同社側では現在調査を進めているとのことだが、その一方で、「iモードのメールアドレスとして登録できない文字列のアカウントが1,760件含まれていた。また、iモードサーバーからメールアドレスを抽出する機能はない」と説明。これらの経緯から、社内流出の可能性よりも、迷惑メール業者などが利用していた情報である可能性が高いと見られる。
関連情報
■URL
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
( 関口 聖 )
2005/10/24 13:36
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