ノルウェーのOpera Softwareが10月21日に「Opera 9.0 Technology Preview 1」を公開したが、同社は正式公開時、標準規格準拠をテストするための「Acid2」テストに合格させる計画であることが明らかになった。
Opera 9.0 Technology Preview 1が公開された時には、レンダリングエンジンに存在していたAcid2テストの障害となるバグをいくつも解決していたことが更新履歴で公表されており、Acid2を目指していることが明らかだった。Opera関係者によると、Acid2テストに合格するためには小さなバグをあと1つ解決するだけだという。
Acid2は、標準規格に準拠したブラウザの普及を目指すためにWeb Standard Project(WaSP)が開発したテスト。自分が使用しているブラウザがAcid2に合格するかどうかは、WaSPのAcid2テストページにアクセスすることですぐに確認できる。合格していれば、パックマンのようなニッコリ笑ったアニメの絵を見ることができる。
Acid2に初めて合格したのはApple Computerの「Safari」。現在公開されているSafariにWeb上で公開されている2つのパッチを適用することによって、Acid2に合格する。さらに6月には、Macintosh用ブラウザ「iCab」がAcid2に合格した。Opera 9.0は、Acid2に合格する3番目のブラウザを目指す。
その一方でMicrosoftのInternet Explorer開発チームは、次期バージョンのInternet Explorer 7.0でAcid2に合格させる計画がないことを公式ブログで公表している。
関連情報
■URL
Opera Software(英文)
http://www.opera.com/
Acid2(英文)
http://www.webstandards.org/act/acid2/
Acid2テストページ
http://www.webstandards.org/act/acid2/test.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/10/28 14:21
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