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EU市民の半数がインターネットで政府関連の情報を入手


 欧州連合(EU)の統計機関であるEurostatがこのほど行なった調査によると、25カ国に拡大された2004年において、EU域内でインターネットを使用する16~74歳の市民のうち45%が公共機関のWebサイトで何らかの形で情報を入手していたことが明らかになった。また、51%の企業が公共機関のWebサイトから情報を入手していたという。

 EUでは、政府機関の電子化に向けて「eEurope 2005 Action Plan」というプロジェクトを作成し、市民全員に電子政府を利用させる計画を有している。2004年にEUの加盟国が10カ国増加したことにより、その状況の把握は欠かせないところでの発表となった。調査は、25カ国のほか、ブルガリア、ルーマニア、トルコ、ノルウェイ、アイスランドが含まれている。

 公共機関サイトの利用状況は、市民がインターネットを利用しているかどうかの目安ともなる。その結果、アクセスしたかどうかという基準では、フィンランド(62%)、デンマーク(56%)、ルクセンブルク(55%)、スペイン(54%)、ハンガリー(54%)、ドイツ(51%)などが目立っていた。ダウンロードしたかどうかという基準では、ルクセンブルク(44%)、スペイン(29%)などが25カ国の平均である20%を大幅に上回っていた。書類の提出という基準では、ルクセンブルク(32%)、エストニア(26%)、ポルトガル(26%)が平均(12%)を大幅に上回っていた。

 企業レベルで見ると、その数字はかなり上昇する。アクセスしたかどうかという基準では、スウェーデン(94%)とフィンランド(90%)で90%以上となった。これに次いでエストニア(87%)、リトアニア(78%)、チェコ(75%)など旧東欧諸国の健闘が光った。ダウンロードしたかどうかという基準では、スウェーデン(91%)、フィンランド(87%)、エストニア(81%)が80%を超えた(平均は46%)。書類の提出という基準では、ポーランド(79%)、ポルトガル(65%)、フィンランド(63%)が健闘した(平均は32%)。

 全体を総合すると、英国、スウェーデン、オーストリアが市民レベルでの電子政府化が促進されており、企業レベルではデンマークとエストニアが優れているという結果だった。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://europa.eu.int/rapid/pressReleasesAction.do?reference=STAT/05/138&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
  関連記事:eEurope 2005、いよいよ始動へ
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0318/eeurope.htm


( Gana Hiyoshi )
2005/10/31 12:09

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