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昭文社がオンライン地図ソフトに参入、まずはプレリリース版を無料提供


地図の印刷も可能だ。独自開発した印刷機能により、非常にきれいに出力できるという
 昭文社は1日、オンライン地図ソフト「Mapple Online Light」のプレリリース版の提供を開始した。Windows XP/2000/NT 4.0/Me/98およびInternet Explorer 5.5以降に対応する。オフィシャルサイトでメールアドレスとパスワードを登録することで無料でダウンロードできる。

 Mapple Online Lightは、PCに専用クライアントソフトをインストールし、インターネット経由で最新の地図データを取得・表示するタイプのソフト。地図データはベクトル形式のもので、縮尺バーやマウスホイール操作により無段階で縮小・拡大できるほか、回転も可能だ。マウスドラッグによるスクロールにも対応している。なお、地図データをハードディスクの一時保存領域(最大1GB)に格納することで表示速度を上げる仕組みだが、ユーザーがあらかじめ地域を指定してローカルに保存しておくことはできない。オンラインでの使用が前提となる。

 Mapple Online Lightでは地図とあわせて、同社の出版コンテンツを活用した周辺情報の検索・表示機能も備える。飲食店や宿泊施設など全国約8万件のスポットについて、「まっぷる」による写真や紹介記事などを参照できる。さらに詳細情報については、同社のレジャー情報サイト「マップルネット」にジャンプして閲覧可能だ。このほか、徒歩またはクルマによるルート検索も行なえる。

 プレリリース版は2006年1月31日まで無料で利用可能。2月1日より正式版の有料提供を予定している。料金は未定で、プレリリース版の利用状況などを見ながら決定するが、競合ソフトの年額2,000円程度よりも安い料金を目指すとしている。

 昭文社ではこれまでも、地図データをPCにインストールするタイプのソフトは販売していたが、オンライン地図ソフトはこれが初めての製品となる。今後、「Mapple Online」シリーズとして地図サービスを展開していく計画だ。今回その第1弾として、地図ソフトを利用したことがないユーザー層を想定し、シンプルな機能の「Light」版の提供を開始した。追ってビジネス用やお出かけ用などのシリーズを投入していく。

 Mapple Online Lightはオンライン地図ソフトとしては後発にあたる。また、最近では、ブラウザのみで利用できる高機能な無料の地図サイトなども登場している。昭文社ではMapple Online Lightにおいて、紙の地図で定評のある見やすい地図や、ガイドブックなどの出版コンテンツによる厳選された情報などにより差別化を図っていくという。


関連情報

URL
  「Mapple Online Light」オフィシャルサイト
  http://m-online.mapple.net/light/
  ニュースリリース
  http://www.mapple.co.jp/ir/ir_mol051101.html

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( 永沢 茂 )
2005/11/01 21:12

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