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NTTの中間決算、減収減益も通期予想は上方修正


 NTT(持ち株会社)は9日、2005年度中間連結決算を発表した。売上高は5兆2,315億円(前年同期比1.7%減)、営業利益は7,634億円(3.1%減)、純利益は3,307億円(4.0%減)で、減収減益となった。

 売上高の内訳は、固定音声関連サービスが1兆7,012億円(5.5%減)、移動音声関連サービスが1兆5,806億円(2.1%減)、IP系・パケット通信サービスが9,475億円(8.2%増)など。固定音声関連サービスは、基本料の値下げやプッシュ回線使用料の廃止、通話料の減少傾向などにより売上高が減少。移動音声関連サービスも、戦略的な料金改定により売上高が減少した。一方、IP系・パケット通信サービスは、BフレッツやFOMAの拡販により売上高が増加したとしている。

 グループ主要会社の売上高は、NTTドコモが2兆3,735億円(3.2%減)で全体の約45%を占める。以下、NTT東日本が1兆499億円(2.0%減)、NTT西日本が1兆50億円(2.4%減)、NTTコミュニケーションズが5,478億円(4.3%増)、NTTデータが3,896億円(2.0%増)など。

 NTTでは経営成績について、ブロードバンド市場においてはFTTHサービスの普及が加速し、ADSLサービスの契約純増数を上回る傾向が顕著となった一方で、固定通信市場や移動通信市場では引き続きサービス・料金競争が厳しい状況にあると分析。2005年通期の連結業績予想については、売上高が10兆7,050億円(0.9%減)、営業利益が1兆1,600億円(4.2%減)、純利益が5,250億円(26.1%減)として、当初予想からは上方修正した。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.co.jp/news/news05/0511phqg/lfdx051109.html

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( 三柳英樹 )
2005/11/09 20:30

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