東京・新宿区に本店を置く八千代銀行は11日、同行のインターネットバンキングを利用する顧客の口座から、第三者の口座に約280万円が振り込まれたことを明らかにした。現在のところ被害者は1名のみで、警察が捜査を進めている。
8日に「自分の口座から身に覚えのない他行の口座への振り込みがあった」という被害者の報告で判明した。被害に遭ったのは、法人と個人の2つの口座を契約していた顧客で、あわせて280万円前後が引き出されていた。
なお、千葉銀行や北陸銀行の名前で、セキュリティ対策用とするCD-ROMとPCへのインストールを促す説明書を郵送し、このCD-ROMを使用した顧客の口座から他人の口座に不正出金する被害が発生しているが、八千代銀行のケースでは偽のCD-ROMが送られた形跡はなかった。
同行によれば、「不正出金の原因は調査中だが、スパイウェアと見られるプログラムに感染した疑いが高い」という。また、八千代銀行からの顧客情報流出や、同行のシステムの異常は認められなかったとしており、「被害者がインターネットを利用している際にスパイウェアを仕込まれた可能性がある」と見ている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.yachiyobank.co.jp/info/banking.html
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( 増田 覚 )
2005/11/11 18:01
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