オークションサイトにおけるユーザーの評価方法や評価結果はその後の取引に大きな影響を及ぼすだけに議論の的となる事柄だが、この点に関して米オークション最大手のeBayは、今年末までに2つの大きな改良を加えることを発表した。
まず来週加えられる1つ目の変更は、評価件数が10件以下のユーザーが新たに他のユーザーに対して中立あるいはマイナスの評価を付けようとする時には、eBayの簡単な教育用チュートリアルを受けなければならないというものだ。チュートリアルには取引相手と連絡を取り合うためのさまざまな方法について説明しており、その内容について理解することを要求している。
2つ目の改良は12月に始まる予定だが、それはeBayが定めている代金不払い者に対する規定プロセスに参加しなかったユーザーの残した評価をすべて評価の点数から外すというものだ。
eBayで取引したのにもかかわらず代金を支払わなかったユーザーについては、まずeBayに対して通報、次いでeBayが不払い者に対して連絡をとって支払いを促し、最後に当人同士が連絡を取り合って交渉を行なうという規定プロセスが存在する。今後はこのプロセスを経ないで相手の評価点に影響を与えることができなくなるということだ。なお、相手の評価点には影響を与えないものの、コメントだけは相手の評価画面に表示され、傍にeBay管理者からのメッセージが掲載されることになるという。
米eBayは今年初め以来、eBayの評価システムに改良を加えることを宣言しており、9月にはもすでに改良を加えていた。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www2.ebay.com/aw/core/200511100925552.html
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・ 米eBayが安全性確保のため現金郵送による取引を禁止(2005/10/17)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/11/14 12:51
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