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ナクソス・デジタル・ジャパンは15日、10,000タイトル以上のクラシック音楽を配信するサービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」の提供を開始した。料金は月額1,890円。| 
 |  | 「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」イメージ |  
 ナクソス・ミュージック・ライブラリーは、2004年2月より米国などで提供しているNAXOSのクラシック音楽ライブラリーシステムを日本向けに提供するもの。同システムは、米コロンビア大学や英オックスフォード大学をはじめ、スペインのマドリッド市政府など500以上の教育機関に採用されている。日本では、個人ユーザーのほか教育機関や音楽教室、図書館、音楽ホールといった公共機関への展開も行なうとしている。
 
 提供する楽曲は、NaxosをはじめDacapo、ARC、Hanssler Classicなど約20レーベルのクラシック音源を中心に、ジャズやワールドミュージックなど10,200タイトル、80,000作品、165,000トラックの楽曲を用意。今後も毎月平均15タイトル以上の作品を追加する予定だ。配信はストリーミング形式で、フォーマットはWMA9を採用。ビットレートは20kbps、64kbps、128kbpsを用意する。聴取には、Windows Media Player 9以上が必要となる。
 
 また、楽曲や作曲家、演奏家についての解説や音楽用語辞典といったデータベースをはじめ、特集記事などのテキストコンテンツ、楽曲を作品名/作曲家名/演奏者名/時代/国/作曲年/カタログ番号などで検索できる機能、プレイリスト作成機能などを用意。「クラシック音楽の歴史」といった子供向けの教育プログラムも提供するほか、日本向けサービスの独自機能として音楽之友社の「新編 音楽中辞典」を参照できるサービスも2005年内に開始する予定だ。なお、一部テキストコンテンツは英文のままで提供されるが、同社によれば早い段階でローカライズを行ないたいとしている。
 
 料金は月額1,890円で、申し込み月は無料。月額料金のみで配信楽曲すべてを何度でも聴取できる。また、初めてサービスを利用するユーザー向けに15分間の無料試聴サービスを提供するほか、法人や教育機関向けの大量導入にも対応する。決済方式は、個人向けの場合でクレジットカードのみとなる。
 
 
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| 検索画面 | 作曲家ごとの検索もできる | 楽曲の詳細と再生画面 |  
 
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| 再生画面から、楽曲や作曲家、演奏者の解説を閲覧できる | 音楽基礎用語辞典 
 | 子供向けコンテンツ「クラシック音楽の歴史」 |  サービス開始にあたって、ナクソス・デジタル・ジャパンの会長であるクラウス・ハイマン氏は「米国をはじめとした英語圏では、サービス開始当初は教育機関向けに提供し、18カ月で英語圏の大半の大学で採用されている」と、海外でのサービス状況を説明。また、ストリーミング形式での配信については、「iTunes Music Storeのサービス開始以来、ダウンロード型のサービスに話題が集中するが、ストリーミング形式でのライブラリー提供は、音楽を深く愛し、自分なりの研究をしてCDを買う傾向のユーザーが利用するサービス」とサービスの位置づけを語った。
 
 また、代表取締役社長の佐々木隆一氏は「かつてmusic.co.jpのサービス運営を手がけたことがあるが、今回のナクソス・ミュージック・ライブラリーは最高の音楽配信サービスだと思う」とサービスへの期待を表わし、「サービス契約数は、施設向けが1年間で100件、個人向けでは2年で10,000人の会員を獲得したい」と目標を示した。
 
 
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| ナクソス・デジタル・ジャパン会長のクラウス・ハイマン | 代表取締役社長の佐々木隆一氏 | 発表会には、ヴァイオリニストの西崎崇子氏も出席した |  関連情報
 
 ■URL
 ナクソス・ミュージック・ライブラリー
 http://ml.naxos.jp/
 ナクソス・ジャパン
 http://www.naxos.co.jp/
 関連記事:NAXOS、クラシック音楽の配信サービスを2005年秋頃に開始[Broadband Watch]
 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10492.html
 
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( 大久保有規彦 )
2005/11/15 19:44
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