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IFPI、違法音楽ファイル共有に対しアジアなど5カ国で2,100件の訴訟


 国際レコード産業連盟(IFPI)は15日、P2Pネットワークに違法音楽ファイルをアップロードした個人を対象として、新たにスウェーデン、スイス、アルゼンチン、香港、シンガポールの5カ国において2,100件以上の訴訟を起こしたことを明らかにした。

 P2Pネットワークで違法に音楽ファイルをアップロードしたユーザーを対象とした訴訟などの法的対応は、これまでにオーストリア、デンマーク、フランス、フィンランド、ドイツ、アイスランド、アイルランド、イタリア、日本、オランダ、英国、米国において起こされている。今回、5カ国が追加されたことにより、その取り組みは17カ国に拡大した。2004年3月以降、米国を除く16カ国でこれまでに3,800件以上の訴訟を起こしたとしている。これらは主に20歳から30歳までの男性で占められ、3,000ドル以上の損害賠償が課せられているという。

 5カ国における今回の訴訟は「第4の波」に当たるとしており、FastTrack(Kazaa)やGnutella(BearShare)、eDonkey、DirectConnect、BitTorrent、WinMX、SoulSeekなどを含む主要P2Pネットワークすべての違法ファイル交換ユーザーが対象になる。

 なお、IFPIでは法的対応に踏み切るのに先立ち、違法音楽ファイルの共有者に対してインスタントメッセージを直接送信して啓蒙する活動も行なっているという。17カ国で5,200万通を送信したとしている。

 IFPIのJohn Kennedy会長兼CEOは「今日、合法的に音楽を購入する代わりにインターネット上で音楽の窃盗行為を行なう理由は存在しない。世界の300以上のサイトで200万曲が提供されており、そこでは消費者が安全で合法的に音楽をダウンロードしたり、すばらしい料金で購入または利用登録できる。音楽業界は、音楽の巨大なカタログを消費者が利用できるようオンラインで提供しているが、同時に我々は、我々の音楽を著作権侵害から守る決意だ」とコメントしている。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.ifpi.org/site-content/press/20051115.html

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( 永沢 茂 )
2005/11/16 17:41

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