ワコールは19日、同社が運営するECサイトの顧客情報4,757名分が流出したことを明らかにした。うち1,899名分はクレジットカード情報が含まれていた。18日までにクレジットカードの不正使用が10件報告されているが、金銭的な被害は発生していないという。
ワコールによれば、7日に顧客からインターネット上でのクレジットカード不正利用に関する問い合わせを受けて調査を実施。17日に不正利用とワコールのECサイトの顧客に関連があると判断してデータ流出経路の特定作業を開始した。翌18日、ECサイト運用を委託しているNECネクサソリューションズが管理するサーバーに、外部からの不正アクセスの形跡を発見したという。ワコールでは顧客情報流出の拡大を防ぐため、17日21時からECサイトを閉鎖している。サイト復旧の時期は未定だ。
現時点までに流出が確認されているのは、2005年7月14日から11月9日までにECサイトで商品を購入した顧客24,322名のうち、4,775名分の顧客情報。内容はクレジットカード情報(カード番号、有効期限)、注文番号、顧客番号、住所、電話番号。4,775名のうち、1,899名分はクレジットカード情報(カード番号、有効期限)が含まれていた。18日までにカードの不正利用が10件報告されているが、カード会社の対応により金銭的な被害は発生していないという。なお、被害額が発生した場合は、被害の内容に基づいて対応するとしている。
ワコールでは該当する利用者に対して個別にお詫びをして流出した情報の内容を報告するとともに、問い合わせ窓口を設置して対応する。
関連情報
■URL
ニュースリリース(ワコール)
http://www.wacoal.co.jp/owabi0511/
ニュースリリース(NECネクサソリューションズ)
http://www.nec-nexs.com/news/press2005/1119.html
( 増田 覚 )
2005/11/21 13:29
- ページの先頭へ-
|