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Web広告研究会、企業商品に対する「ブログ書き込み調査」の研究結果


製品ごとの書き込み割合

体験・感想・感動型と日記型の書き込み推移
 社団法人日本広告主協会 Web広告研究会は、ネット・プロモーション委員会ブランド・プロモーション研究ワーキンググループが実施した「ブログ書き込み調査」の研究結果を公表した。

 ブログ書き込み調査は、企業が発表した製品がブログでどのように書かれているかを質と量の両面から把握するために行なわれたもの。調査では約100万のブログを対象に、キーワードにより製品名を指定、レッドクルーズが独自開発したパターンパターンマッチングにより抽出を行なってカテゴリ分類と分析が加えられた。

 対象のブログは、「ニュース」「広告」「体験・感想・感動」「日記」の4分類。調査内容は「製品キャンペーンと連動してブログに書かれる内容の質と量の変化」に加え、「新商品とロングラン商品」および「同業種の異なる企業の商品」という観点から、ブログに書かれる内容がどのように異なるかの比較が行なわれた。

 各調査の商品は製品キャンペーンがNECの携帯電話「N901iS」、東芝のDVDレコーダ「W録シリーズ」、サッポロビールの「スリムス」。新商品とロングラン商品は、新商品がキャンペーン対象の商品、ロングラン商品が味の素の「クノールスープ」で、同業種の異なる企業の商品は、ビール業界の「第3のビール」。

 キャンペーン連動による書き込み内容の変化は、発表時はニュースサイトでの掲載記事や広告に関する書き込みが増えるものの、ニュースサイト関連はすぐに下火になり、広告関連も継続性が高いものの徐々に減少していったという。

 一方で、製品についての体験や感動、感想は、キャンペーンや商品の発売時期から増加しはじめ、ロングラン商品になると日常生活の中で言及していく傾向が見られたという。書き込み内容の割合は、新商品は体験・感想・感動型と日記型が全体の50%前後、ロングセラー製品が全体の80%を占めている。なお、同業種の商品では、ほぼすべての商品の50%以上が上記2分類で占められており、新商品などと同じ傾向が見られたという。

 ブログでは製品に対して、ポジティブな意見が多く、体験・感想・感動型では約7割がポジティブな意見だったという。また、商品に対する迷いを書き込んだブログもあり、同研究会では詳細に解説したブログや良質な書き込みのブログを伝える仕組みがあれば、企業およびブロガー、読者にとって有益になるのではないかと指摘。さらに、ターゲット層に十分訴求できていない点もブログから得ることができ、今後のメッセージ作りの参考になるとしている。

 同研究会では仮説として、キャンペーンで獲得したファン層をタイミング良く囲い込み、商品を根付かせたり、盛り上げられることができるのではないかとしている。このほか本調査では、トラックバックやコメントはいずれの場合も少なかった点、アフィリエイトされやすい商品ではアフィリエイトの活用があったという結果が記されている。


関連情報

URL
  社団法人日本広告主協会 Web広告研究会
  http://www.wab.ne.jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.wab.ne.jp/pdf/2005112801.pdf

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