米Harris Corporationは28日、同社が保有している15メートル解像度の地球衛星画像をMicrosoftにライセンス提供すると発表した。
この衛星画像データは、Harrisが「15-meter Globe Dataset」と呼んでいるものだ。実際の地球と同じ色を表現できるようトーンバランスを調整しているため、高度なシミュレーションや飛行訓練などのクリティカルな用途にも使用できるという。Harrisは軍や政府が利用する情報システムなどの開発を行なっている。
Microsoftはこの衛星画像データを「MSN Virtual Earth」や、その上で動作する「Windows Live Local」の将来のバージョンで使用したい考えだ。現時点でMSN Virtual Earthは米国内の衛星画像のみを提供しており、地球のほぼ全域をカバーしている「Google Earth」や「Google Maps」などに比べて提供データ量で劣っている。
現時点でMicrosoftがライセンスを受けたのが特定の地域のデータなのか、あるいは全地球規模のデータなのかは明らかになっていないが、Harrisの15-meter Globe Datasetにより、全地球規模の衛星画像をMSN Virtual Earthを通じて提供する道が開けたことになる。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.harris.com/view_pressrelease.asp?act=lookup&pr_id=1718
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/11/30 12:18
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