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NS総研調査、CD購入数が多いほど音楽配信を利用。楽曲希望価格は116円


楽曲を購入した音楽配信サイト
 ネットアンドセキュリティ総研(NS総研)は、株式会社飯原経営研究所が行なった調査結果をまとめた「音楽配信サービス利用実態調査レポート」の販売を開始した。一部調査結果はWebサイト上で無料で閲覧できる。

 音楽配信サービス利用実態調査レポートは、飯原経営研究所が8月23日から25日にかけて同社が運営する音楽情報サイト「OngakuDB.com」のモニター会員を対象に実施したもの。有効回答者数は1,296名で、男女比率は男性が50.0%、女性が50.0%。年代比率は10代が15.4%、20代、30代、40代が各25.6%、50代以上が7.7%。

 音楽配信サービスを提供しているサイトのアクセス経験は、全体の62.1%が「ある」と回答。サイト別内訳としては、Yahoo!ミュージックが53.1%と最も多く、以下はORICON STYLEの29.5%、iTunes Music Storeの24.5%、bitmusicの23.2%と続いている。

 音楽のダウンロード経験は「無料楽曲」で19.4%、「有料楽曲」で15.0%。これを過去半年間のCD購入枚数別で見ると、CDを15枚以上購入しているユーザーが無料楽曲で30.3%、有料楽曲で22.5%と最も大きい数値を示したという。

 3カ月間の平均ダウンロード楽曲数(241名)は、無料で10.0曲、有料で11.7曲。CD購入枚数が多いユーザーが平均21.7曲をダウンロードしているほか、「過去半年間1枚も購入しなかったユーザー(21.7曲)」や「レンタル店の利用頻度が高いユーザー(27.2曲)」も20曲以上の楽曲をダウンロードしたという。

 購入経験のある回答者195名が楽曲を購入したサイトは、Moraが26.2%、iTunes Music Storeが21.2%が上位。2位以降はbitmusicが19.2%、Yahoo!ミュージックが16.0%、レーベル会社運営のサイトが13.9%となっている。

 また、全回答者1,296人を対象に音楽配信の良い点と悪い点に関する質問も行なわれた。良い点に関しては、「買いたいときにいつでも買える(62.2%)」や「試聴できる(54.6%)」、「アルバム収録曲を1曲単位で購入できる(33.1%)」などの点をあげる割合が多く、気軽に楽曲を購入・試聴できる点を評価している意見が多かった。

 悪い点としては「音楽CDとしての書き込みに制限(33.0%)」、「MP3やWMAなどに変換できない(29.4%)」、「音楽圧縮方式が異なる(28.9%)」などが上位にあがっており、使い勝手や利便性で不満を持っていることが伺える。

 今後の利用意向は48.3%が「ある」と回答。音楽購入経験別で見ると、「ある」と回答したユーザー195名は81.3%と高い数値で、「ない」と回答した1,101名の利用意向42.3%を大きく上回っている。また、音楽配信サービスで望む点としては「値段を下げて欲しい」が57.5%と最も多く、回答者から得られた「妥当な価格」の平均値は116.2円だった。

 このほか今後ダウンロードしたい楽曲に関しては、「もう手に入らない曲(65.5%)」と「CD店で見つけづらいヒット曲以外の新曲(55.0%)」が上位だが、「ヒットチャートにランキングされるような最新ヒット曲」を希望する割合も49.7%いたという。


音楽配信の良い点と悪い点 希望する楽曲販売価格(属性別)

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://ns-research.jp/press/5241.html
  ネットアンドセキュリティ総研
  http://ns-research.jp/

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( 村松健至 )
2005/12/02 16:09

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