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OS起動前にウイルスバスターの定義ファイルを更新、NECのノートPCで搭載


2006年1月に出荷が予定されているNEC製ビジネス向けノートPC「VersaPro UltraLite」
 トレンドマイクロは5日、NECパーソナルプロダクツと提携し、2006年1月に出荷が予定されているNEC製ビジネス向けノートPC「VersaPro UltraLite(バーサプロウルトラライト)」に、OS起動前にウイルスパターンファイルを更新できる「パターンアップデートエージェント」をバンドル提供すると発表した。パターンアップデートエージェントの搭載は、VersaPro UltraLiteが国内初のケースだという。

 パターンアップデートエージェントは、トレンドマイクロと米Phoenix Technologiesが技術提携して開発したもの。英語の正式名称は「Phoenix Platform 5 manufacturing, Trend Micro Pattern Update Agent」だ。このパターンアップデートエージェントと「ウイルスバスター2006 インターネットセキュリティ」を組み合わせることで、OSが起動する前のBIOS起動中に最新のパターンファイルに更新できる。OS起動後のパターンファイル更新中にウイルス感染する危険性が減少したという。

 具体的には、VersaPro UltraLiteのBIOS起動中にF4キーを押すことによってパターンアップデートエージェントを利用できる。パターンファイルの不具合などが原因でパターンアップデートエージェントが2回更新を試みても完了できない場合は、自動的にOSの起動に切り替わる。

 更新可能なパターンファイルは、「ウイルスパターンファイル」「ネットワークウイルスパターンファイル」といったウイルス関連のパターンファイルのほか、ウイルス感染自動修復プログラム用の不正プログラム情報を登録した「ウイルス感染自動修復パターンファイル」、スパイウェア情報を登録した「スパイウェア監視パターンファイル」「スパイウェアパターンファイル(手動検索)」の5種類。


アップデート中のスクリーンショット 設定画面

OSが起動する前に最新のパターンファイルに更新することで、OS起動後のパターンファイル更新中にウイルス感染する危険性が減少したという

 トレンドマイクロでは、OS起動前にパターンファイルが更新できることで「長期出張、長期休暇後などにPCを立ち上げる際の社内ネットワークへのウイルス感染のリスクを低減できる」とコメント。NECパーソナルプロダクツ企業PC事業部の小藤雅俊事業部長は、「パターンアップデートエージェントにより、従来実現できなかったWindowsが起動する前のウイルス対策が可能になった」と述べ、今後「VersaPro」シリーズや「Mate」シリーズなどビジネス向けPCにおいてパターンアップデートエージェントを搭載するとしている。


関連情報

URL
  トレンドマイクロのニュースリリース
  http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2005/news051205.htm
  NECのニュースリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0512/0502.html
  関連記事:NEC、1kgを切るモバイルノート「VersaPro UltraLite」[PC Watch]
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1205/nec.htm
  関連記事:NECのLet'snote対抗モバイルノート「VersaPro UltraLite」[PC Watch]
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1205/hotrev279.htm


( 鷹木 創 )
2005/12/05 17:33

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