シマンテックは5日、盗んだメールアドレスをポルノサイトへ登録するトロイの木馬型ウイルス「Trojan.Gurepirls」を、5段階中最も低い危険度“1”で警告した。
Trojan.Gurepirlsは、感染したPCのレジストリを改変し、「SMTP Email Address」「SMTP Display Name」「SMTP Server」「POP3 User Name」「POP3 Server」といった情報を盗む。盗んだユーザー情報は.tvドメインのあるポルノサイトへ送信・登録されるほか、PCのアドレス帳からもメールアドレスを盗み、同ドメインのサイトへと送信する。
また、30秒ごとに、女性の写真とともに日本語で「重要」「お約束の支払い期日が過ぎましたが、貴方のご入金が確認出来ておりません」などと入金を促すメッセージを表示する。メッセージでは「本番組はサイトメインページにて、コンテンツのクリックは料金¥50,000起算とすることを予めはっきり記しております」とし、「今更間違いとの言い訳でお逃げになるつもりはありませんよね? ご確認とご認識頂き、お約束の料金のお支払いをお願いいたします」と支払いを要求している。
なお、シマンテックではTrojan.Gurepirlsの感染経路について明らかにしていない。ユーザー情報の送信先となっているドメインにアクセスしたところ、「サービスコンテンツを見るための年齢認証です。あなたは18歳以上ですか?」と称するActiveXコントロールをダウンロードさせるページも存在していた。
ActiveXコントロールに限らず、信頼できないアプリケーションやコンテンツはダウンロードしないように注意したい。
関連情報
■URL
ウイルス情報
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.gurepirls.html
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( 鷹木 創 )
2005/12/06 18:38
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