米iDEFENSEは21日、オープンソースのPDF表示ソフト「Xpdf」に複数のヒープオーバーフローの脆弱性があると警告した。デンマークのSecuniaによれば、危険度は5段階中3番目の“Moderately critical”。なお、Xpdfのダウンロードサイトでは脆弱性を修正したバージョン「Xpdf 3.01pl1」を公開している。
iDEFENSEによると脆弱性は全部で4つで、「Xpdf 3.x」シリーズに影響があるという。いずれもヒープオーバーフローを引き起こし、悪用されるとDoS攻撃の原因になる。脆弱性のうちの2つは「DCTStream」の関数に境界エラーが発生することに起因。このほかの2つは、「StreamPredictor」「JPX Stream Reader」といった関数にエラーが存在することに起因する。
これらの脆弱性は「Xpdf 3.01」で確認されているほか、3.01以前のXpdfにも影響があるという。ただし、脆弱性を悪用するには細工を施したPDFファイルをユーザーに開かせる必要があり、iDEFENSEでは「信頼できないPDFファイルは開かないように」と警告している。
関連情報
■URL
iDEFENSEによるXpdf DCTStream Baseline Heap Overflowの解説(英文)
http://www.idefense.com/application/poi/display?id=342&type=vulnerabilities
iDEFENSEによるXpdf DCTStream Progressive Heap Overflowの解説(英文)
http://www.idefense.com/application/poi/display?id=343&type=vulnerabilities
iDEFENSEによるXpdf StreamPredictor Heap Overflowの解説(英文)
http://www.idefense.com/application/poi/display?id=344&type=vulnerabilities
iDEFENSEによるXpdf JPX Stream Reader Heap Overflowの解説(英文)
http://www.idefense.com/application/poi/display?id=345&type=vulnerabilities
Secuniaのアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/17897/
Xpdfのダウンロードサイト(英文)
http://www.foolabs.com/xpdf/download.html
■関連記事
・ iDefense、オープンソースのPDF表示ソフト「Xpdf」の脆弱性を警告(2004/12/22)
( 鷹木 創 )
2005/12/07 14:36
- ページの先頭へ-
|