ドリコム、RSSリーダーやクリップ機能などを統合した「ドリコムRSS」

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ドリコム、RSSリーダーやクリップ機能などを統合した「ドリコムRSS」

発表会に出席したサイバーエージェント BlogClickプロジェクトの渡辺健太郎氏（左）とドリコムの内藤裕紀代表取締役社長（右）

　ドリコムは、RSS関連の新サービス「ドリコムRSS」を12月12日から開始する。ユーザーは無料で利用可能。また、サイバーエージェントとの業務提携により、2006年春からはドリコムRSS向けの広告事業も展開する。

　ドリコムRSSは、ドリコムがこれまで提供していたRSS関連サービスを集約し、新たにRSSリーダーを追加した新サービス。お気に入りのブログの更新情報を自分のブログのサイドバーなどに表示できる「MyBlogList」、ニュースやブログ記事をブログに表示できる「MyClip」がドリコムRSSのサービスとして利用可能になる。

　新機能として追加されたRSSリーダーはAjaxベースで開発されたWeb型のRSSリーダー。登録したRSSをドラッグ＆ドロップで編集でき、フォルダ管理もブラウザ画面を遷移することなくメーラー感覚で利用できるという。クロール時間は現在のところ1時間に1回で、登録したRSSにタグを付与できる機能も搭載する。

　RSSリーダーの内容をインターネットに公開できる機能「ドリコムNEWS」も提供。デザインなどはユーザーがカスタマイズでき、個人がDJ感覚でニュースサイトを運営することが可能になるという。


Ajaxベースで開発したRSSリーダー機能	RSSリーダーの登録内容をインターネットに公開できる「ドリコムNEWS」

● ドリコムRSSがドリコムの考えるWeb 2.0

「ソーシャルデータベース」がドリコムの考えるWeb 2.0

　サービス開始に合わせて開催された記者発表会には、ドリコムの内藤裕紀代表取締役社長とサイバーエージェント BlogClickプロジェクトの渡辺健太郎氏が出席。ドリコムの内藤氏がドリコムRSSの概要について説明した。

　内藤氏は、「最近はWeb 2.0という言葉が世間を賑わせているが、ドリコムRSSはドリコムが考えるWeb 2.0の答え」とコメント。ドリコムRSSのコンセプトとして、ユーザーがRSSを登録してRSSのデーターベースを構築していくという“ソーシャルデータベース”を挙げた。ドリコムRSSではMyBlogListでこれまで蓄積した20万件に上るRSSのデータベースを構築しており、これにユーザーが任意で追加していくRSSデータを元に、データベースのソーシャル化を図っていく。

　さらにAPIを公開することで、ドリコムRSSのデータベースを使った新サービスの開発も期待できるという。内藤氏はAPIの利用例として、キーワードを事前登録してRSSで通知するサービス、複数のRSSを1つのRSSに編集するサービスといったサービスに加え、Google Maps APIなど他のAPIと組み合わせることで、口コミ情報や地域情報とRSSの連動も可能とした。

　内藤氏が最も重要な要素として挙げたのがサービスのビジネスモデル。「多くのWeb 2.0的サービスでは、ビジネスモデルの観点が欠落している」とし、「いかにサービスで売上を上げるのか」の答えとして、サイバーエージェントとの提携による広告システム「MicroAd」を紹介した。

　MicroAdは、サイバーエージェントのブログ広告「BlogClick」と連携し、ドリコムRSSに登録されたRSSの文章やタグ情報にマッチングした広告をフィード内に表示する広告システム。表示する広告候補が複数の場合には、ドリコムのデータベースで保持するキーワードのランキングと照合し、話題に上がっているキーワードの関連広告を自動で表示する。

　12月12日からはドリコムRSSのサービスを開始、安定した運用とマイナーチェンジを図りながら、2006年にも広告の表示を開始する。 APIの公開は2006年春頃となる見込みで、同時にドリコムRSSのデータベースに「BlogClick」を組み込んでいく予定だ。


API公開で期待できるサービス例	サービスの展開スケジュール

関連情報

■URL
　ドリコムRSS
　 http://rss.drecom.jp/
　関連記事：「コミュニケーションと情報発信がブログの魅力」ドリコムの内藤裕紀氏[Broadband Watch]
　 http://bb.watch.impress.co.jp/cda/blogrelay/9892.html

■関連記事
・ドリコム、ASP型のWebサイト管理システム「ドリコムCMS ASP」（2005/09/02）

（甲斐祐樹）
2005/12/12 17:56

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