米iDEFENSEは20日、McAfeeのセキュリティ評価ツール「McAfee SecurityCenter」に脆弱性があると警告した。この脆弱性を突かれると、任意のファイルを作成されたり、上書きされてしまう恐れがある。デンマークのSecuniaによると、危険度は5段階中の上から2番目にあたる“Highly critical”。ただし、すでに修正プログラムは提供されており、該当する各McAfee製品の自動更新機能によって適用できる。
この脆弱性は、McAfee SecurityCenterのバージョン「6.x」に含まれるActiveXコントロール「MCINSCTL.DLL」が、このActiveXコントロールを実行するドメインを制限するのにエラーが発生することが原因。細工の施されたWebページが、MCINSCTL.DLLのオブジェクト「MCINSTALL.McLog」を使用して、任意のファイルを作成できるという。
脆弱性が発見されたMcAfee SecurityCenter 6.xは「McAfee VirusScan 4.x」「McAfee VirusScan 8.x/2004」「McAfee VirusScan 9.x/2005」「McAfee VirusScan Professional 7.x」「McAfee VirusScan Professional 8.x」といった国内販売分を含む製品に組み込まれており、これらの製品についても脆弱性がある。なお、McAfeeの日本法人では「ユーザーには自動更新によって修正プログラムを適用した。現在のところ、脆弱性の影響はない」とコメントしている。
関連情報
■URL
iDEFENSEのアドバイザリ(英文)
http://www.idefense.com/intelligence/vulnerabilities/display.php?id=358
Secuniaのアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/18169/
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( 鷹木 創 )
2005/12/22 18:21
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