長野県は5日、松本地方事務所税務課で、自動車税などを含む税金に関するデータ2,111件分を記録したUSBメモリを、同事務所職員が帰宅途中に紛失していたことを明らかにした。現在のところ、紛失したデータが第三者に流出した事実は確認されていないという。
職員が帰宅途中にUSBメモリを紛失したのは、2005年12月20日の午後8時40分頃。データを持ち帰り、自宅で事務処理するつもりだったという。翌21日に、職員本人が松本警察署島立交番に紛失の届出を行なったが、現在のところ、紛失したUSBメモリは発見されていない。USBメモリには、年度、住所、氏名、税額、車検日、処理経過、特記事項などのデータが含まれていた。
なお、この職員はUSBメモリを紛失した事実を松本地方事務所に報告していなかった。このため、同事務所では外部からの情報により、2006年1月4日になって調査を開始。翌5日に紛失した事実を確認した。
長野県では、紛失したデータに関する納税者に対して、経緯を説明し、お詫び文書を5日付で発送した。今回の事態により、松本地方事務所税務課職員の名を騙る問い合わせも予想されるとして、税務課職員の訪問があった場合は「徴税吏員証」の提示を必ず求めたり、電話の場合はかけ直して確認するよう注意を呼びかけている。また、県職員に対しても5日付で情報管理を徹底するように通知。6日には緊急の全地方事務所長・税務課長会議を開催し、データ管理を徹底するとしている。
関連情報
■URL
松本地方事務所税務課における県税に関するデータの紛失について
http://www.pref.nagano.jp/soumu/zeimu/zeimudeta.htm
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( 鷹木 創 )
2006/01/06 18:22
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