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左から鹿野編集長、北澤氏、三木谷社長
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楽天が出版事業に進出する。第1弾として、サッカーを切り口として世界の音楽や映画などにも焦点を当てる月刊誌「STAR soccer」を創刊する。
STAR soccerでは、選手とアーティストの対談や、サッカーチームが人々の生活に根付いている都市のガイド、ファッションなどを誌面に反映。競技情報を中心に構成された既存のサッカー雑誌との差別化を狙う。
1月12日にSPA!臨時増刊として発売、2月25日に創刊号が扶桑社から発売される。編集長は、「ロッキング・オン・ジャパン」元編集長の鹿野淳氏が務める。発行部数は約10万部で、価格は690円。店頭のほか「楽天ブックス」でも販売する。
あわせて、Webおよびモバイル上でもコンテンツを提供する。保管性の高い雑誌に加えて、Webの持つ双方向性とEC(楽天市場)の販売力、モバイルの即時性を組み合わせることで、読者とのコミュニケーションを図る。今後は、サッカーを切り口にファッション、音楽などの分野でオリジナル商品を作り、楽天市場などのECサイトで販売する考えだ。
なお、1月11日には楽天の三木谷浩史社長や鹿野淳編集長らが報道陣に向けて、雑誌の趣旨を説明した。
三木谷社長は、「サッカーは世界各国の文化に根付いているスポーツ。STAR soccerでは、試合結果だけでなく、文化とサッカーがどのように結びついているのかを掘り下げており、非常に濃い内容になっている。雑誌とネットがどのように共鳴していくのかも興味深い」と期待を示した。
鹿野編集長は、「創刊号では、英国の人気バンド『オアシス』のインタビュー記事が掲載されているが、ロッキング・オン・ジャパンの編集長を務めていた頃に培ったコネクションを誌面作りに活かしたい。また、STAR soccerを多角的なメディアとして進めるために、ネットの読者の声を反映していく」と意欲を語った。会見終了後には三木谷社長、鹿野編集長、元サッカー選手の北澤豪氏によるトークセッションも開催された。
楽天グループは、2002年から2年間東京ヴェルディのメインスポンサーだったほか、現在では三木谷社長が個人的にヴィッセル神戸のオーナーを務めている。奇しくも両チームは2005年にJ2に降格してしまった。今回サッカー雑誌に参入するかたちだが、三木谷社長は「今までにないメディア」と自信を見せている。
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STAR soccerは、楽天市場や楽天広場、楽天ブックスなどグループ内のサービスと連携する
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ネットとオールドメディアの融合を目指すという
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関連情報
■URL
STAR soccer公式サイト
http://www.starsoccer.jp/
( 増田 覚 )
2006/01/11 19:31
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