アクタスソフトウェアは18日、サーバー型の表計算ソフトウェア「S600.org」の概要を公表した。S600.orgは情報処理推進機構(IPA)の2005年度中小ITベンチャー支援事業の認定を受け、開発が進められている。
S600.orgは、スプレッドシートの管理をサーバー側で行ない、ユーザーはWebブラウザからサーバー上のデータを編集・閲覧する形のソフトウェア。ユーザーは、Javaを備えたWebブラウザからS600.orgが動作するサーバーにアクセスし、ユーザー名とパスワードを入力すると、編集・閲覧権限のあるスプレッドシートの一覧が表示される。ここから編集したいシートを選んで、編集を行なう。スプレッドシートのデータはすべてサーバー側に保存され、クライアント側ではPDFファイルに変換した形でのダウンロードが可能となっている。
スプレッドシートは複数のユーザーで共有が可能で、あるユーザーが編集を行なっている間は他のユーザーが編集できないようにロックがかかる仕組み。共有するスプレッドシートの管理者は、各ユーザーごとにアクセス権限の設定や、シートの利用状況の確認ができる。
S600.orgの動作プラットフォームは、サーバー側がRedhat Enterprise Linux WS 4(x86版)、Fedora Core 4、Solaris 10(x86版)。クライアント側はWindows XPに対応する。技術的には、スプレッドシートの内容をクライアントに表示する部分には、リモートコントロールソフトの「VNC」を使用し、スプレッドシートのエンジンは、OpenOffice.orgの「Calc」を利用している。
関連情報
■URL
S600.org
http://www.s600.org/
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