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OSSセンターの田代秀一センター長
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初年度は「基盤整備」「情報集約と発信」「普及促進」を三本柱に活動する
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OSSの情報を集約・発信するデータベース「OSS iPedia」を開発
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情報処理推進機構(IPA)では、国内のオープンソースソフトウェア(OSS)の活用や普及の中核となるべく、1月4日に「オープンソースソフトウェア・センター(OSSセンター)」を設立した。20日に行なわれたIPAの2005年度下半期事業説明会では、OSSセンターをはじめとする各種事業について説明があった。
OSSセンターは、日本OSS推進フォーラムと連携してOSSの活用や普及活動を行なう。OSSセンターの田代秀一センター長は初年度の活動概要として「基盤整備」「情報集約と発信」「普及促進」の三本柱を挙げる。
具体的には、ベーススタックの評価基準策定・検証、評価ツールの整備・提供などの基盤整備をOSSセンターの技術ワーキンググループが担当。それらの情報を集約・発信するデータベースである「OSS iPedia」をデータベースワーキンググループが開発する。このiPediaは3月末の完成を目指して開発が進められており、「開発次第できるだけ速やかに公開する」(田代氏)という。
IPAが作成したOSSの評価/障害解析ツールの成果報告書「OSS Test Tool 2005 成果報告書」は2005年11月16日に公開して以来、12月末までで16万4,528件のダウンロードがあった。田代氏は、OSSに関する信頼度の高い資料は必ずしも多くなかったとダウンロードの多さを分析。iPediaを通じて「責任あるデータを的確に発信していきたい」と抱負を述べた。
OSSセンターではさらに、OSSの活用事例も収集。啓蒙活動などを通じてOSSの普及を目指すという。
IPAではこのほか、「2006年度(上期)ソフトウェア開発支援事業」について、1月27日に公募を開始する。公募対象は法人向けの「オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業」「次世代ソフトウェア開発事業」「中小ITベンチャー支援事業」と、個人を対象にした「未踏ソフトウェア創造事業」だ。支援の予算枠は2005年度並の約10億円が計上されているという。
なお、IPAでは公募に先立ち、1月30日から2月8日にかけて札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡など全国9カ所で公募説明会を実施する予定。
関連情報
■URL
OSSセンター設立について
http://www.ipa.go.jp/about/press/20060104.html
2006年度(上期)ソフトウェア開発支援事業の公募開始について
http://www.ipa.go.jp/about/press/20060120.html
( 鷹木 創 )
2006/01/23 11:00
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