米Microsoftは26日、インターネット技術を中心とした専門研究所「Live Labs」を設立すると発表した。研究者は、Microsoftの基礎研究部門であるMicrosoft ResearchとMSNの双方から集められ、MicrosoftテクニカルフェローのGary William Flake氏が研究所長に就く。
Live Labsでは、インターネットを研究テーマの中心に据えた上で研究プログラムを策定し、台頭しつつあるテクノロジーを使って迅速にプロトタイプを開発すること、全く新しい発明のインキュベーション、Windows Liveで提供されているサービスを改良し続けることが主眼となる。
Live Labs全体としては広範な研究テーマを扱う。その中にはマルチメディアサーチ、マシンラーニング、分散コンピューティング、データマイニングが含まれる。Microsoft Researchのような基礎研究機関ではプロトタイプが開発されても実際の製品に結びつかない場合もあるが、Live Labsの場合には新しい機能を作り出し、現実的な工学的問題を解決することに主眼が置かれている。そのために基礎研究で培った理論や基礎原理が実際の製品やサービスに応用されることになる。
Live Labsの発表にあわせてMicrosoftは、Live Labsと密接に協力して研究開発を行なう「Search Labs」の設立と、その部門長として著名な研究者であるAshok Chandra氏を雇用したことを発表した。Search LabsはMicrosoft本社があるシアトル州レドモンドとMicrosoftシリコンバレーキャンパスの双方に設置される。検索技術の中でも特にパーソナライズ、ソーシャルサーチ、プライバシーを守りながらユーザー体験を向上させることなどの研究テーマを扱う。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/jan06/01-25LiveLabsFoundedPR.mspx
Live Labs(英文)
http://labs.live.com/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/01/27 12:40
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