情報処理推進機構(IPA)は31日、Webサイトで発生しうるセキュリティ問題の対策をまとめた資料「安全なウェブサイトの作り方」を同社サイト上で公開した。
同資料は、IPAが届出を受けたソフトウェア製品およびWebアプリケーションの脆弱性関連情報をもとに、届出件数の多かった脆弱性や攻撃による影響度が大きい脆弱性を取り上げ、その対策方法を記載したもの。SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの対策を解説する。また、Webサーバーの運用や通信の暗号化など、Webサイト全体の安全性を向上するための対策も紹介している。
IPAの統計では、2005年度でWebサイトを開設する企業は約8割に達するが、最近ではWebアプリケーションのセキュリティ不備が悪用されることが多いという。同社では、Webアプリケーションは開発段階からセキュリティ上の欠陥を作らないことが重要としており、「今回の資料がWebサイトのセキュリティ問題の解決につながることを期待する」としている。
なお、IPAではショッピングサイトの運用で注意すべきセキュリティ項目をまとめたチェックリストを2005年3月に公開している。今回の資料は、このチェックリストをより多くのWebサイト運営者に利用してもらうために、内容を全面改定したものだ。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ipa.go.jp/about/press/20060131.html
安全なウェブサイトの作り方(PDF)
http://www.ipa.go.jp/security/vuln/documents/2005/website_security.pdf
■関連記事
・ IPA、ショッピングサイト運用者向けにセキュリティ対策のチェックリスト(2005/03/04)
( 増田 覚 )
2006/01/31 19:41
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