| NTTドコモ、ルネサステクノロジ、富士通、三菱電機、シャープの5社は、W-CDMA方式に対応した携帯電話をよりスムーズに開発できるよう、基本機能をまとめたプラットフォームを共同開発する。
 
 今回開発されるプラットフォームは、携帯電話としての基本機能を1つにまとめ、端末開発する際の土台となるもの。端末メーカーが採用すれば、共通機能をあらためて開発する必要がなくなるため、開発期間の短縮化、あるいは開発コストの低減が見込める。
 
 チップセットは、ドコモとルネサスが開発したW-CDMA/GSM(GPRS)対応のベースバンドチップと、ルネサスのアプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」を1つにまとめたワンチップLSIをベースとし、さらにW-CDMAの高速通信版「HSDPA」と、GSMの高速通信版「EDGE」もサポートされる。
 
 同プラットフォームには、このLSIに加えて、通信部分のOSやソフトウェア、アプリケーション部分のOSやミドルウェアも含まれている。当初はSymbian OSを用いた形で開発が進められるとのことだが、ドコモでは「Symbianに限らず、オープンな形で進めたい」と説明している。
 
 同プラットフォームは、2007年度第2四半期を目標に開発が行なわれ、その後、海外市場も視野にいれ、各端末メーカーに供給される。早ければ2007年度後半にも同プラットフォームを採用した携帯電話が登場する見込み。5社による開発費は約150億円になるとのことだが、各社ごとの内訳は明らかにされていない。
 関連情報
 
 ■URL
 ニュースリリース
 http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20060213.html
 関連記事:ルネサス、W-CDMAとGSM/GPRSのワンチップLSIをサンプル出荷[ケータイWatch]
 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/25344.html
 関連記事:ドコモ、端末メーカーと共同でFOMA用プラットフォーム開発[ケータイWatch]
 http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/21478.html
 
 
 
 
( 関口 聖 )
2006/02/13 18:38
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