ヤフーとあおぞら銀行は23日、インターネットバンキング業務に関する契約を解約することを決定したと発表した。
両社は2005年4月、共同でインターネットバンキング業務を展開することで正式契約。あおぞら銀行の子会社であるあおぞら信託銀行にヤフーが資本参加し、あおぞら信託を母体としたインターネットバンキング業務を2006年春にも開始するとしていた。
しかしプロジェクトを進める過程で、インターネットバンキングについての方向性が必ずしも同じとは言えないことが明らかになったという。システム構築もほとんど進んでおらず、2006年春のサービス開始が実現不可能となったことから、両社で協議の上、契約を合意解約することにした。
方向性の違いという点については、両社とも「スピード感の違い」とのみコメントするにとどまっている。今後、両社は別々にインターネットバンキング参入の道を探るとしている。
なお、すでにヤフーはあおぞら信託の発行済み株式の14.9%(発行価額は8億7,500万円)を保有しているが、これはすべてあおぞら銀行が引き取る。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://ir.yahoo.co.jp/jp/release/20060223/20060223.pdf
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( 永沢 茂 )
2006/02/23 18:00
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