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名古屋市消防局で2度目の情報流出、情報持ち出しやWinnyの利用止まらず


 愛知県名古屋市消防局は23日、消防局指導課の男性消防士長(31歳)が所有するPCから、消防業務に関するファイルが流出していたことを明らかにした。20日に総務省から指摘を受けて判明した。

 消防局によると、P2Pソフト「Winny」を介してウイルス感染したことが原因。流出した情報は消防業務に関する条例や内規など1,980件のファイルで、消防局員8人の名前や、緊急連絡用の7社11部署の名称、電話番号などが含まれていた。

 名古屋市消防局指導課では、2005年11月にも別の局員がWinnyのウイルス感染で情報を流出していた。指導課では最初の情報流出後に4人の係長から各スタッフに個人面談などを行ない、許可のない情報の持ち出しの禁止や、許可を得て情報を持ち出す場合であってもWinnyをインストールしたPCに情報を保存しないことなどを指導していた。

 事件直後の面談でこの消防士長は「2台あるPCのうち、WinnyをインストールしていないPCに情報を保存する」としていたが、その後、WinnyをインストールしていないPCが故障したため、WinnyをインストールしたPCに情報を移し替えたという。

 今回2度目となる情報流出を受けて、名古屋市消防局では22日に緊急会議を開き、全職員に対してWinnyの使用禁止も含めて指導し直した。消防局指導課によれば「Winnyの使用と情報持ち出しの禁止は業務命令として通達したもので、違反すれば地方公務員法に基づいて処罰されることになる」という。


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URL
  名古屋市
  http://www.city.nagoya.jp/

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( 鷹木 創 )
2006/02/23 19:06

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