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国立情報学研究所とNTTが小学生向け情報教育の共同研究を開始


国立情報研究所の東倉洋一教授(左)とNTTコミュニケーション科学基礎研究所の片桐滋所長(右)
 国立情報学研究所とNTTは24日、書籍とWebを利用した小学生向けの情報教育に関する共同研究を開始したと発表した。

 共同研究では、国立情報学研究所とNTT研究所のメンバーが中心となって編集した、小学生を対象とした情報教育書「未来をさがそう」を、全国の小学校(約23,440校)に送付。この書籍の内容について、語り合い、考えながら学ぶことのできるWebサイト「インターネット相談室」を開設し、生徒だけでなく教師や保護者からの意見や質問に答えていく。

 また、国立情報学研究所が開発した、eラーニング機能とグループウェア機能を備えるサーバー用ソフトウェア「NetCommons」の小学校への導入・利用を促進する。NetCommonsは、すでに千葉県総合教育センターや世田谷区教育委員会などに導入され、総合学習や緊急連絡網、不審者情報の配信などに利用されているという。

 NTTコミュニケーション科学基礎研究所の片桐滋所長は、「情報通信技術の高度化によって、経済的効率化やグローバル化、コミュニケーション機会の増大、教育機会の増大といったものがもたらされた。一方、こうした光の部分とは反対に、実社会とサイバー社会の二重化や、コミュニケーションにおける匿名性の増大など、影の部分ももたらした」とプロジェクトの背景を説明。こうした中で、子供たちも情報通信に接する機会が増加しており、「子供たちにも現状に即した情報教育を行なう必要がある。現状は極端な言い方をすれば、赤ちゃんが高速道路を歩くようなものだ」と語り、書籍とWebを通じた情報教育により、子供たちが光と影の両面を理解し、エチケットを学んでいけるようにしていきたいとした。


プロジェクトの概要 書籍とWebの利用による情報教育モデル

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.co.jp/news/news06/0602/060224.html
  未来をさがそう インターネット相談室
  http://www.miraisoudan.com/


( 三柳英樹 )
2006/02/24 17:51

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