総務省関東総合通信局は24日、Maritime Telecommunications Networkに対して、郵船クルーズが運航する客船「飛鳥II」に設置するブロードバンドアクセス用携帯移動地球局の無線局免許を付与したと発表した。これにより、外洋の船内からの高速インターネット接続が可能となる。
従来、外洋を航行する船舶からの衛星通信手段は、64kbpsのデータ通信が可能なインマルサット衛星を利用した電話やFAX、データ通信に限られていたという。しかし、携帯移動地球局を介することにより、下り最大10Mbpsの大容量データ通信が可能になり、乗員・乗客は陸上と同じ感覚でインターネット接続やメールの送受信を行なえる。
使用周波数は、船舶から衛星への上り回線が6GHz帯、衛星から船舶への下り回線が4GHz帯。ニュー・スカイズ・サテライト社が所有するNSS衛星およびインテルサット社が所有するINTELSAT衛星を使用する。総務省によれば、海上における高速・大容量衛星通信システムの導入は国内では初めてだとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.kanto-bt.go.jp/if/press/p17/p1802/p180224.html
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( 増田 覚 )
2006/02/27 16:09
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