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アクティべーションを活用したソフトダウンロード販売サイト


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ネットワーク認証型DRM「Buddy」の概要
 インターレックスは、ネットワーク認証型DRMシステム「Buddy」を活用したソフトウェアダウンロード販売サイト「highclick.jp」を3月24日に開設する。ソフトの取り扱い数は当初200タイトル、年内には5,000タイトルまで拡大する。初年度の目標会員数は3万人、売上は3億円を目指すという。

 highclick.jpでは、ビジネスソフトやシェアウェアを中心にダウンロード販売する。ネットワーク認証型DRMシステム「Buddy」は、インターレックスが開発したもので、@niftyのゲームダウンロードサービス「SDパーク」が導入している。

 ユーザーは、ソフトを購入する前にランチャーをダウンロードする。ソフトをダウンロードして起動すると、ランチャーが同時に起動してDRMサーバーと交信し、アクティべーションが行なわれる仕組みだ。アクティべーションはネットワーク経由で行なわれるため、インターネット接続環境がない場所ではソフトウェアを利用できない。

 ユーザーは、highclick.jpで購入したソフトウェアをコピーして複数のPCで利用することが可能だ。ただし、不正利用を防ぐため、複数PCで同時使用していることをDRMサーバーが認識すると、利用中のプログラムは停止するようになっており、複数台での同時利用はできない。

 アクティべーションのタイミングについては、「1日に1回」「20分に1回」などソフト提供メーカーの意向により選択できる。なお、Buddyを導入したソフトがPCに与える付加は、「Celeron 400MHzを搭載したPCで、CPU占有率は1%未満」(インターレックス)としており、負担はほとんどないという。


購入前にソフトウェアの全機能を試用できる

「highclick.jpは安心、安全なビジネスの場を創出する」と語るインターレックス代表取締役の佐藤健次氏
 Buddyでソフトウェアの不正利用を防止したことにより、ユーザーはソフトウェアの全機能を購入前に試用できるようになっている。この点についてインターレックスの佐藤健次代表取締役は「フルスペックによる試用機会を提供することで、高額のソフトウェアでもダウンロード販売できるのでは。メーカーはわざわざ体験版を開発する必要がないこともメリット」と説明する。

 販売方法としては、売り切り型やオンデマンド販売、月額定額制でさまざまなソフトウェアを利用できるプランなどを用意。決済方法はクレジットカード決済のみだが、今後はウェブマネーなどの電子マネーなどもサポートするという。ソフトウェアを提供する企業については明らかにしていない。

 社団法人日本パーソナルコンピューターソフトウェア協会の調査によると、2004年における国内のPCソフトウェアの違法コピー率は3,057億円で、流通総額の28%を占める。ソフトウェアの不正利用が問題とされるなかで、佐藤社長は「highclick.jpは安心、安全なビジネスの場を創出する。著作権を保護するだけでなく、不正利用による企業の損失を減らすことにもなる」と自信を示した。


ソフトウェアの購入フロー highclick.jpのビジネススキーム

関連情報

URL
  インターレックス
  http://www.interlexinc.com/jp/


( 増田 覚 )
2006/03/01 20:02

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