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(左から)横河電機代表取締役社長の内田勲氏、富士通取締役専務経営執行役専務の伊藤千秋氏
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横河電機と富士通は1日、高速光電子デバイス技術を中心としたシステム要素技術やキーコンポーネントの共同開発を行なう戦略的パートナーシップの締結に合意したと発表した。この提携により開発される技術を、超高速光伝送システムに適用するとしている。
今回の戦略的パートナーシップの締結により、横河電機は高速化合物半導体デバイス技術など、富士通は光通信システム開発技術など、両社の開発資源を活用し、次世代光通信技術の要素技術およびキーコンポーネントの共同開発を行なう。また、開発される技術を元に、横河電機は富士通の光伝送システム向けの製品開発や生産を継続的に実施し、富士通は超高速光伝送製品の早期市場投入を目指す。
今回の提携について、横河電機の代表取締役社長である内田勲氏は「光通信技術におけるビジネスの展望が、富士通とのパートナーシップ締結によって明確に見通せるものとなった」とコメント。「富士通は社会を支える高品質なインフラを提供するという、共通のDNAを持っていると認識している。情報という次世代インフラを支える企業として、共に成長したい」と提携への期待を表わした。また、今回の提携を踏まえたうえで、光通信事業における業績について、2010年までに1千億円を越える売り上げを目標としている事を表明した。
富士通の取締役専務経営執行役専務である伊藤千秋氏は「今回の提携で、我々のフォトニクス事業について将来を大分安定化出来たと思う」と述べ、「最も良い品質のデバイスを開発しているグローバルな企業として、最もベストな企業が横河電機だった」と提携に感謝の意を表わした。また、提携によって開発される成果技術については、「10Gbps、40Gbsp、100Gbpsでの伝送が可能な、WDMや長距離伝送システムなどが最初のターゲットとなるだろう。今提携による成果物は、2006年末から2007年当初に市場に提供できればと思っている」と展望を明らかにした。
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提携の背景と基本方針
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両社がこれまで展開している光通信事業
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戦略的パートナーシップの概要
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横河電機が相模原市に建設している、光通信技術向けの開発・生産事業所の概要
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関連情報
■URL
ニュースリリース(横河電機)
http://www.yokogawa.co.jp/pr/Corporate/News/2006/pr-press-2006-0301-ja.htm
ニュースリリース(富士通)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/03/1.html
( 大久保有規彦 )
2006/03/01 21:26
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