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同志社大学とマイクロソフト、大規模クラスターサーバーの共同研究


左から、マイクロソフト代表執行役社長のダレン・ヒューストン氏、同志社大学学長の八田英二氏、同志社大学工学部の三木光範教授
 同志社大学とマイクロソフトは8日、高速・大容量の演算環境を実現するHPC(High Performance Computing)分野における産学連携の取り組みとして、パートナー各社と共同で「Windows HPCコンソーシアム」を設立することで合意したと発表した。

 Windows HPCコンソーシアムでは、マイクロソフトが提供に向けて準備を進めているHPCプラットフォーム「Windows Compute Cluster Server 2003(Windows CCS 2003)」を利用したサーバーについて検証し、HPCの普及活動を行なう。

 コンソーシアムは4月1日に発足。同志社大学がWindows CCS 2003を利用した64CPU程度のクラスターサーバーを構築し、クラスターサーバーでシステム検証を実施する企業を募集する。また、Windowsクラスターのインストールセミナーや、Windows CCS 2003に対応するハードウェアやソフトウェアのデータベース構築、計算性能のベンチマークテストなどを行なう。

 既にコンソーシアムへの参加を表明している企業としては、ケイ・ジー・ティーが可視化に関するアプリケーション提供、ソフトウェアクレイドルが熱流体解析に関するアプリケーション提供、ティージー情報ネットワークが金融工学および流体解析に関するアプリケーション提供、ビジュアルテクノロジーが計算機ハードウェアの構築および保守を行なう。

 同志社大学では、これまでも複数台のPCを利用したクラスターサーバーの構築・研究を行なってきたが、Windowsベースでのクラスターサーバーは初めてとなる。同志社大学工学部の三木光範教授は、「これまでは主にLinuxベースでクラスターサーバーの構築を行なってきたが、導入や運用面ではまだ難しい。大企業だけでなく、中小企業などにも導入可能な管理の簡単なクラスターサーバーの普及も必要だ」として、Windowsプラットフォームでのクラスターサーバー構築に取り組むことにしたと説明した。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2608


( 三柳英樹 )
2006/03/08 14:52

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