日本データ通信協会は7日、電気通信回線設備の接続工事に関する国家資格試験「工事担任者試験」のインターネット申請受付において、申請者742人の個人情報が流出した疑いがあることが判明したと発表した。
同協会では、2006年度第1回工事担任者試験の試験申請を2月1日から受け付けていた。Webページからの受付については、申請情報をメールとしてメールサーバーにも一旦保存する形となっていたが、このうち一部のメールが消失していることが判明したことから調査を開始。メールサーバーに不正にアクセスされ、情報が流出した疑いがあるとして、3月5日に警察に通報した。
事態の判明後、同協会ではメールサーバーのセキュリティ管理情報の変更など再発防止策を講じたが、今後は警察の捜査に協力するとともに、引き続き調査を継続するとしている。具体的にどのような手法の不正アクセスが行なわれたかについては調査中で、まだ判明していないという。
試験申請の受付は3月7日に終了しており、同協会では7日に742人に対してお詫び状を発送した。また、現時点では申請者の情報が不正に使用された事実は確認されていないが、申請者には十分に注意をしてほしいと呼びかけている。
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ニュースリリース(PDF)
http://www.shiken.dekyo.or.jp/charge/owabi.pdf
日本データ通信協会
http://www.dekyo.or.jp/
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( 三柳英樹 )
2006/03/08 21:20
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