米特許商標庁は16日、Webベースの新たな出願システム「EFS-Web」の稼働を開始したと発表した。米国ではすでにオンラインでの出願システムは導入されているが、これまでのシステムは使い勝手が悪く、紙媒体での出願もまだまだ多かったという。新システムを使えば30分で出願が完了し、精度も上がっているとしている。
新システムの導入に先立ちパイロット実験が行われた。この実験は、3M、法律事務所のFish & Richardson、メリーランド大学などを中心として80機関/200人の参加者を対象に行なわれたという。今回のシステム改善に伴い、既存のアプリケーションとの親和性も高くなった。例えば、PDFファイルをそのまま提出することも可能になったという。当然、電子決済も導入されている。
出願後の手続きも電子化の度合いが進む。出願人は、Patent Application Information Retrieval(PAIR)と呼ばれるシステムを通じて、出願後の情報を手に入れることができる。
なお、日本では1990年からオンライン出願システムを導入している。2005年にはインターネット出願も可能になり、現在では実質的には24時間出願できる状態となっている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.uspto.gov/web/offices/com/speeches/06-19.htm
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( Gana Hiyoshi )
2006/03/20 18:02
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