画像認識ベンチャー企業による写真の整理・検索サービス「Riya」が25日、ベータ版として一般公開された。これまでは招待された人のみを対象とするクローズドベータテストを行なっていたが、これで誰もがサービスを試せるようになった。
Riyaは、デジカメなどで撮影した画像を簡単に整理し、検索できるようにするサービスを無料提供する。といっても、一般には画像を整理するためには1枚ごとにタグや説明の文章を付けるなどの面倒な作業が付きまとう。これに対してRiyaの特徴は、画像認識技術を駆使することによってこの面倒な作業をほぼ自動化できることにある。
Riyaが用意したWindows XP/2000用の専用アップロードソフトを使うと、画像を何千枚もアップロードできる。すべての画像はサイズが800×600ピクセルに統一されるが、その制約以外にはアップロード容量に制限はない。
画像認識技術によって画像の中にある人間の顔や看板などに書いてある文字が自動的に認識され、暫定的にタグが付けられる。このタグが間違っている場合は、Riyaに学習し直させることができる。これによって、例えばパーティーなどで家族や友人がさまざまな組み合わせで写っている写真でも、適切なタグを自動的に付けることが可能になる。学習効果が正しければ、後で新たなパーティーの画像をアップロードした際に写っている人が自動的に認識され、タグまで付けてくれる。また、画像が表示されてる状態でマウスカーソルを上にかざすと、認識した人の顔や物体などに付けられたタグが表示されるので、そこで手動でタグを直したり、タグを削除することもできる。
アップロードした画像は一般に公開することもできるが、自分個人しか見られないようにしておくことも可能で、それぞれに設定ができる。
Riyaの画像認識技術は画期的と見られており、クローズドベータテストの段階でも注目が集まっていた。米GoogleがRiyaを買収すると報道されたこともあるが、結果として現時点では両社ともに否定している。Riyaは今後も無料でサービスを提供すると説明しているが、将来的なビジネスモデルは不明だ。
関連情報
■URL
Riya(英文)
http://www.riya.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/03/27 13:48
- ページの先頭へ-
|