ソフトバンクなどが設立準備を進めている「日本サイバー大学(仮称)」の学長に、早稲田大学教授の吉村作治氏が内定した。大学の設立に構想段階から携わっている吉村氏本人が明らかにした。吉村氏は3月31日付で早稲田大を退職する。
日本サイバー大学は、すべての講義をインターネットによる通信教育で行なう4年制大学。ソフトバンクが福岡の企業と共同で設立する計画で、株式会社による大学運営に向けて福岡市が構造改革特区の申請も行なった。近く認定される見込みで、4月末までに文部科学省に対して大学設置を申請する予定だという。
学部は「IT総合学部」と「世界遺産学部」を設置する予定で、定員は各1,000名。各学部の教授などは現在のところ明らかにしていないが、吉村氏は「日本有数の教授陣を揃えた。教養課程を復活して、教養課程だけで60以上の講義を用意する」と述べた。
エジプト考古学の第一人者である吉村氏は「古代エジプトにおいて語られた死後の世界こそ、サイバーだ」と説明する。現実の世界を仮想的に構築する「ヴァーチャル」に対して、「サイバー」はゼロから世界を構築することだという。「多様な講義を用意し、学生が好きな時間に受講できるのも、インターネットによる通信教育だからだ。現実の大学ではいろいろな問題があるが、日本サイバー大学ではゼロから構築する意気込みで頑張りたい」と意欲を示した。
関連情報
■URL
吉村作治のえじぷとぴあ
http://www.egypt.co.jp/
ソフトバンク
http://www.softbank.co.jp/
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( 鷹木 創 )
2006/03/28 19:27
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