日本エフ・セキュアは、セキュリティ対策ソフト「F-Secure インターネットセキュリティ 2006」を4月17日に発売する。価格はパッケージ版が9,660円、ダウンロード版が5,775円。Windows XP/2000に対応する。
F-Secure インターネットセキュリティ 2006は、ウイルス対策、スパイウェア対策、スパムメール対策、パーソナルファイアウォールなどを提供する統合セキュリティ対策ソフト。GUIには、F-Secureの本社があるフィンランドで誕生したキャラクター「ムーミン」を採用している。
● ウイルス対策では3つのスキャンエンジンを併用
ウイルス対策では、3つのスキャンエンジンでウイルスを検知する。マクロやブートセクタのウイルス検知に適した「Libra」、W32ウイルスの検出精度が高いという露Kaspersky製の「AVP」、未知のウイルスに対応するF-Secure製の「Orion」を搭載する。同社によれば、「通常の1.2倍ほどPCに負荷がかかるが、3社分のエンジンを使うことで安全性が高まる」という。スパイウェア対策については、スウェーデンのラバソフト社の「AD-Aware」をベースにしたスキャンエンジンを採用する。
また、不正プログラムを隠すために利用される「rootkit」の検知に対応していることも特徴のひとつだ。同社のrootkitの検知ソフト「F-Secure BlackLight」を採用しており、rootkit技術を使用して活動するステルス型ワームを検知できる。同社では、「rootkitに対応するセキュリティ対策ソフトは他にはない」としている。
そのほか、スパムメール対策では不正中継サーバーデータベースを参照してスパム判定する機能を搭載。パーソナルファイアウォールは、簡易モードと詳細モードでセキュリティレベルを設定できるほか、アプリケーション制御機能や侵入防止機能を備える。
ウイルス定義ファイルの更新頻度は1日2回。新種ウイルスにも2時間で対応できるとしている。同社の調査によれば、新種ウイルスへの平均対応時間はトレンドマイクロが5時間33分、マカフィーが9時間29分、シマンテックが10時間48分に対して、同社は2時間45分で最も早いという。
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操作画面
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ウイルスを検知したところ
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日本エフ・セキュア代表取締役の渡邊宏氏
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日本エフ・セキュアは、官公庁や自治体などが導入する「アンチウィルス Linuxゲートウェイ」など企業向け製品のみを扱ってきた。これまで、法人向けにウイルス対策ソフトを約200万ライセンス以上提供し、特にLinuxベースのウイルス対策では国内シェアでトップだという。
同社代表取締役の渡邊宏氏は、「これまで企業向け製品で培った技術と顧客サポートのノウハウなどを活かし、2008年には個人向けウイルス対策市場でシェア10%を獲得する」と意欲を見せた。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.f-secure.co.jp/news/200603291/
( 増田 覚 )
2006/03/29 18:05
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