NTT(持ち株)は31日、2005年11月に発表した「NTTグループ中期経営戦略」を受けて、次世代ネットワークのフィールドトライアルを行なうと発表した。
実験する次世代ネットワークはIPv4とIPv6のデュアルベースで構築し、IPv6の普及に合わせて機能を拡充するという。ネットワークの構築・運営はNTT東日本、西日本が担当。NTTグループとしての各種アプリケーションサービスなど上位レイヤサービスは、NTTコミュニケーションズを中心とするグループ各社が提供する。
フィールドトライアルは、技術の確認と参加するユーザーからの要望を把握することが目的。品質制御機能やIPマルチキャスト機能、セキュリティ機能、サービス多重統合化機能、オープンなコネクティビティ機能などの技術を確認する。従来からのサービスに加えて、高品位・品質確保型のIP電話や映像配信、コミュニケーション系サービスなどのほか、高品位テレビ電話端末なども提供する。
また、相互接続などの面から、情報家電ベンダーや通信事業者などに広く参加を呼びかける方針で、2006年7月をめどにアプリケーション/端末レイヤのインターフェイスの提示する。NTTグループだけでなく、各業者から各種アプリケーションサービスの提供を受ける考えだ。
実施エリアは、大手町、有明、新宿、世田谷、戸塚、横須賀、浦和、千葉といった首都圏の一部地域と、大阪東、大阪北といった大阪エリアの一部地域を予定。2006年12月から約1年間を3期に分けて実施し、第1期(2006年12月~)はショールーム(東京・大阪)の来訪者、第2期(2007年1月~)は対象エリア内のNTTグループ社員、第3期(2007年4月~12月)はエリア内の一般ユーザーへと順次対象を拡大する。なお、第3期の一般ユーザーについては2006年度下期をめどに募集する予定。
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■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news06/0603/060331.html
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・ NTT社長会見「中期経営戦略はNTTグループ再々編ではないと認識」(2005/11/11)
( 鷹木 創 )
2006/03/31 19:28
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