YOZANは3日、同社がアステルブランドで提供してきたPHSサービスを6月30日で終了すると発表した。あわせてPHS部門の従業員の人員削減なども行なわれる。
同社は、2002年に東京通信ネットワーク(TTNet、現在のパワードコム)からPHS事業を買い取り、PHSサービスを展開してきた。しかし、利用者数減や経営資源の集中を理由に2005年11月にはPHSの音声サービスを終了。PHSの残りのサービスとなる、ボイススポットフォンやテレメトリングサービス、児童見守りサービスも6月30日で終了する。
なお、ボイススポットフォンについては5月31日にサービスが終了する。自治体などで採用されている児童見守りサービスについては、名称を「パーソナルセキュリティシステム」に変更し、ボーダフォン網を使って全国展開される予定だ。
これに伴い、PHS部門の従業員の人員削減も行なわれる。正社員、派遣スタッフ、業委託社員の合計90名がカットされ、4月3日から希望退職者を募集する。なお、希望退職者が定員に達した場合の費用は3,000万円。派遣・委託社員を含む2006年度の人件費の削減額は、年間で約4億5,000万円程度になるとしている。
アステルブランドのPHSサービスは、ユーザー数の減少などにより全国各地でサービスが終了している。ウィルコムと事業統合した沖縄を除いて、PHSの音声サービスは全国で終了。関西および中国エリアではデータ通信サービスのみ展開している。また、NTTドコモのPHSサービスも2007年秋頃をめどに終了する予定。PHSサービスを全国展開するのは、ウィルコムのみとなっている。
YOZANでは、今回のPHSの停波と人員削減によって、経営資源をWiMAX部門およびページャ部門に振り向けたい考えだ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.yozan.co.jp/mtupload/upfile_2006_0403_142546.pdf
ニュースリリース(PDF)
http://www.yozan.co.jp/mtupload/upfile_2006_0403_142853.pdf
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( 津田啓夢 )
2006/04/03 16:50
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