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危険なサイトを訪問すると、SiteAdvisorツールバーが赤になる
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米McAfeeは5日、セキュリティベンチャーの米SiteAdvisorを買収したと発表した。買収金額などの詳細は明らかにしていない。SiteAdvisor側は、McAfeeの15年にわたる業界での経験と顧客数が大きな魅力だとしている。
SiteAdvisorは、これまでのセキュリティ企業とは異なるアプローチでユーザーの安全を守る。ブラウザにプラグインソフトをインストールしておくと、訪問したWebページが危険かどうかを赤・黄・緑のアイコンで警告する。さらにGoogle、Yahoo!、MSNのサーチエンジンを使用している場合には、検索結果の右側に同様に赤・黄・緑のアイコンを表示し、検索したページに実際にアクセスする前にそのページの危険性を警告してくれる。
SiteAdvisorはWebトラフィックの95%以上を解析することによってページの危険性、スパイウェアを配布しているか、隠しリンクが存在しているかなど、ソーシャルエンジニアリング的な危険性を含めて分析している。これまでのセキュリティ企業の対策よりも事前に警告を発することができるという。なお、SiteAdvisorは言語に依存しないため、日本語サイトにも対応している。
SiteAdvisorはこれまで、無料トライアルバージョンを通してコンシューマ向けのビジネスモデルを構築してきた。SiteAdvisorを買収したMcAfeeの副社長でチーフサイエンティストのGeorge Heron氏は「コンシューマが得る利点に加えて、SiteAdvisorは我々のエンタープライズソリューションに対しても大きなポテンシャルを持っている。この独自のテクノロジーは、McAfeeが保有する脅威情報データベースに新たな次元の力強さと価値を付加し、企業にとっても大いに役立つことになるだろう」とコメント。SiteAdvisorの技術を企業向けのソリューションにも応用し、提供していく考えを示した。
SiteAdvisorのCEOであるChris Dixon氏は同社の公式ブログで、SiteAdvisorソフトウェアの無料機能を現ユーザーだけでなく、これからダウンロードするユーザーに対しても提供し続けることを約束した。
関連情報
■URL
McAfeeのニュースリリース(英文)
http://www.mcafee.com/us/about/press/consumer/2006/20060403_050000_q.html
米SiteAdvisor(英文)
http://www.siteadvisor.com/
SiteAdvisor公式ブログの該当記事(英文)
http://blog.siteadvisor.com/2006/04/taking_siteadvisor_to_the_next.shtml
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/04/06 11:56
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