日立ソフトウェアエンジニアリングは10日、同社が受託した1社の情報システム開発に関する業務情報や、日立ソフト社員の個人的に作成した名簿百数十人分が、社員の個人PCのウイルス感染により、Winnyネットワーク上に流出していたことを公表した。
 
  日立ソフトによると「業務情報を外部に持ち出すことはルールで禁じており、社内で扱う情報については暗号化していた」という。事態を重く見た同社では、社員・協力会社員の自宅PCに持ち出された情報が保存されていないかどうかを3月31日までに一斉点検している。
 
  発表のタイミングについて日立ソフトでは、「3月下旬にはWinnyネットワーク上に情報が流出していることを把握していたが、Winnyの特性上、被害の拡大を防止するため公表していなかった」とコメント。今回、一部報道を受けて正式に公表することにしたという。
 
  なお、過去の流出事件では、報道発表後にWinnyでの該当ファイルダウンロード数が飛躍的に増加するケースもあった。
  関連情報
 
 
■URL 
  ニュースリリース(PDF) 
  http://www.hitachi-sk.co.jp/News/News377.pdf
 
  関連記事:本誌記事に見る“Winny流出” 
  http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2006/03/10/
 
 
■関連記事 
・ 海自の流出資料、3,433人がWinnyでダウンロード~ネットエージェント調査(2006/03/03) 
 
 
( 鷹木 創 )
 
2006/04/10 18:08
 
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