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マカフィー、無線LANの暗号化設定を自動で行なうソフトウェア製品を発売


「マカフィー・ワイヤレスホームネットワークセキュリティ」のパッケージ
 マカフィーは18日、無線LANのWEPキー設定などを自動で行なうソフトウェア製品「マカフィー・ワイヤレスホームネットワークセキュリティ」を4月下旬から発売すると発表した。製品単品のダウンロード販売価格は2,980円。対応OSはWindows XP/2000/Me/98。

 マカフィー・ワイヤレスホームネットワークセキュリティは、ソフトウェアが無線LANルータと連動して暗号化の設定を行なうことで、無線LANの盗聴や第三者が無断でネットワークを利用することを防止する製品。ソフトウェアは1製品で3クライアントまでインストールが可能。

 標準設定では、無線LANのWEPキー(128bit)を3時間おきに変更する「キー・ローテーション」を行なうようになっており、ソフトウェアが自動的にPCと無線LANルーターの設定を変更する。3時間おきの変更としている理由については、128bitのWEPキーの場合には約1,700万パケットを収集されるとWEPキーを推測される恐れがあるが、無線LANの最高速度である54Mbpsで1,700万パケットを収集するのにかかる時間を計算すると、3時間おきにWEPキーを変更すれば安全であると言えるためとしている。

 ただし、ソフトをインストールしたPCでなければキー・ローテーション機能は使えないため、ニンテンドーDSやPSPなどPC以外の無線LAN対応機器を使用している場合には、キー・ローテーション機能をオフにして利用する必要がある。キー・ローテーション機能のオン・オフは、ソフトウェアから簡単に行なえる。

 対応する無線LANルータは、バッファローの「AirStation WER-AMG54」など5製品と、コレガの「CG-WLBARGP」。今後、アイ・オー・データ機器やNETGEARなどの製品にも順次対応していく予定。対応機器は現行製品および今後発売される製品が中心となり、過去の製品についてはユーザーからの要望を見て対応していきたいとしている。

 製品は、4月下旬からダウンロード販売を開始し、6月上旬からパッケージ販売を行なう。ソフトウェア単体製品のほか、ウイルス対策ソフトとパーソナルファイアウォールソフトをバンドルした「ワイヤレスホームネットワークセキュリティスイート」(8,400円)、セキュリティ対策製品4種類をバンドルした「インターネットセキュリティスイート ワイヤレスネットワークエディション」(12,600円)の2製品も発売する(価格はいずれもダウンロード版)。

 また、マカフィーでは、4月22日から個人向けセキュリティ製品の新しいキャンペーン「Don't Worry. キャンペーン」を開始し、キャンペーン用サイトを開設する。マカフィーでは、ISP向けに月額料金でウイルス対策ソフトなどが利用できるASP型サービスの提供によりシェアを拡大しているが、キャンペーンにより一般ユーザーに対してマカフィー製品の認知を図っていきたいとしている。


無線LANを自動的に検出し、設定を行なう 設定中の画面。設定が完了するとアイコンに鍵マークが付き、ネットワークが保護されていることを示す

対応する無線LANルータ製品 キャンペーンでは「ハートマーク」のビジュアルをポスターなどに使用する

関連情報

URL
  マカフィー
  http://www.mcafee.com/jp/


( 三柳英樹 )
2006/04/18 16:36

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