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SNSとECサイトを融合した高級腕時計専門ポータル「WATCH.BESTNAVI.JP」


 Bestnavi.jp companyは、SNSとECサイトの機能を融合したコミュニティサイト「BESTNAVI.JP」を5月30日に開設する。サービス第1弾として、高級腕時計に特化したポータルサイト「WATCH.BESTNAVI.JP」を立ち上げ、腕時計愛好者の囲い込みを図る。SNSを利用するには無料の会員登録が必要。


SNSではROLEXやOMEGAなどブランドごとにコミュニティが作成

 BESTNAVI.JPは、商品情報を紹介したり商品を購入できるポータルサイトと、ユーザー同士が商品情報を交換できるSNSが連動するコミュニティサイト。高級腕時計に特化したポータルサイトのWATCH.BESTNAVI.JPでは、主に商品の画像やスペックなどのカタログ的なコンテンツのほか、商品価格や店舗に関するランキングなどを用意する。また、ユーザーが商品の情報を閲覧すると、この商品をお気に入りに登録しているユーザーのページや商品のレビューを紹介するSNSのページにジャンプできる。

 SNSでは、ROLEXやOMEGAなどのブランドごとにコミュニティが作成され、ユーザーは個々の商品や店舗についての情報交換が可能。お気に入りの商品を登録できるほか、日記やメッセージ、商品や店舗のレビュー、商品の発注、マイページの閲覧履歴などの機能を備える。既存のSNSで多用される「友人検索機能」については、「モノをきっかけとしたユーザー間のネットワークの広がりを狙っている」(同社)ため、設けていない。


ポータル画面 SNS画面

小売業者は仕入れ機能を利用できるため在庫リスクが軽減

Bestnavi.jp company代表取締役の榎本勝之氏
 WATCH.BESTNAVI.JPに出店する小売業者に対しては、在庫管理や受発注機能を備えるBtoCサイトを用意するほか、小売業者に商品を提供する卸売業者に対しても同様の機能を備えるBtoBサイトを用意する。商品の写真についても同社が手配する。これにより、価格や在庫数を入力するだけで済むため、従来のショッピングモールと比較して出品や卸業務が大幅に軽減されるという。また、小売業者は在庫を持つことなく商品を販売できるため、小規模な小売業者にとっては、高級腕時計販売のネックとされている在庫リスクが減少するとしている。

 出店費用は、マージン制ではなく月額固定制を採用しており、小売業者が月額30,000円、卸売業者が月額20,000円。サービス開始時には、小売業者100店舗、卸売業者10店舗が参加する予定だ。なお、WATCH.BESTNAVI.JPではレビューを参考にするだけで、他社サイトで商品を購入するというケースも想定されるが、「WATCH.BESTNAVI.JPは、他社のECサイトと比べて出店料が安く、売上に応じたマージンも要求していない。そのため、小売業者は価格設定を抑えることが可能で、それが購買につながる」と見ている。

 今後は、腕時計に関するコラムなどを紹介するWebマガジン「Gressive.jp」を6月30日に開設する予定。同サイトでは、高級腕時計の正規販売代理店とユーザーを結びつけることが狙いだ。小売業者が出店するWATCH.BESTNAVI.JPとGressive.jpでは顧客が分散することも懸念されるが、「ユーザーに選択肢を与えて、どちらがいいか判断してもらう」(同社)としている。

 Bestnavi.jp company代表取締役の榎本勝之氏は、「安価な商品を購入する際は、気軽に友人に質問できるが、高級品の購入を検討している人は、逆に身近な友人に相談しにくいもの。そんなとき、同じ趣味の人が出会うSNSであれば、ためらいなく尋ねることができる。高級品の通販では、信頼のある情報を得られるSNSを活用する人が増えるのでは」と語る。売上については初年度50億を目標とし、今後は「浴衣、振袖」「ワイン」「靴」「デジタル家電」などの分野で、ポータルサイトとSNSが連動するBESTNAVI.JPの仕組みを展開するという。


関連情報

URL
  WATCH.BESTNAVI.JP(5月30日プレオープン)
  http://watch.bestnavi.jp/


( 増田 覚 )
2006/04/25 15:29

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