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Winnyに代わり「Share」が情報漏洩で狙われる危険性、トレンドマイクロ警告


 トレンドマイクロは24日、Winnyとは別のP2Pファイル共有ソフト「Share」も悪用対象とするウイルス「WORM_ANTINNY.BJ」が発生しており、今後WinnyだけでなくShareも情報漏洩の経路として狙われる可能性があると警告した。

 ShareはWinnyと同様にP2P技術を用いた国産のファイル共有ソフトで、Shareがインストールされたネットワーク上でさまざまなファイルが共有されている。

 トレンドマイクロが「WORM_ANTINNY.BJ」、シマンテックが「W32.Antinny.BF」という名称で検出するウイルスはWinnyとShareの両方を悪用対象としており、実行されるとPCにWinnyまたはShareがインストールされているかをチェックする。インストールされている場合には、それぞれの設定ファイルを書き換え、アップロードフォルダを追加。PC内のOfficeドキュメントやOutlook Expressの関連ファイルなどをアップロードフォルダに格納し、WinnyやShareのネットワーク上に公開してしまう。

 トレンドマイクロでは、現時点ではこのウイルスによって大きな被害は報告されていないが、Winnyの利用が制約を受けて困難になる中で、Shareが新たな情報漏洩の経路として狙われる可能性があるとして、ファイル共有ソフトの利用に対して注意を呼びかけている。


関連情報

URL
  ウイルスニュース(トレンドマイクロ)
  http://www.trendmicro.com/jp/security/report/news/archive/2006/vnews060424.htm
  WORM_ANTINNY.BJのウイルス情報(トレンドマイクロ)
  http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM%5FANTINNY%2EBJ&VSect=T
  W32.Antinny.BFのウイルス情報(シマンテック)
  http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-w32.antinny.bf.html

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「Winny」と「Share」で感染するAntinnyの新亜種、Symantecが警告(2006/04/20)


( 三柳英樹 )
2006/04/25 17:15

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