ICANN認定レジストラであるヒューメイアと国際調達情報(PSI-Japan)は26日、ドメイン名の資産管理を総合的にサポートする「ドメイントレード株式会社」を設立した。5月下旬からサービスを提供する。
設立されたドメイントレード自体はレジストラではないが、ドメイン名エクスチェンジ事業として、ドメイン名やWebサイトの売買を仲介したり、オークションなどを実施する。ドメイン名の現在価値を査定する「アプレイザル(appraisal:鑑定)」や、売買の成立したドメイン名の管理権限移管を安全・確実に行なうための「エスクロー(escrow:預託)」などのサービスも提供する予定だ。
従来のドメイン名登録サービスでは、希望するドメイン名を「登録できます」もしくは「登録できません」の2択だったが、ドメイントレードでは、「買えます」「予約できます」「交渉します」といった選択肢を用意する。利用者の要望に沿ったきめ細かなサービスを提供するという。
このほか、ドメイン名マネタイゼーション事業としては、収益性の高い削除予定ドメイン名を予約する「バックオーダー」や資産運用向けの分析ツール、アフィリエイトなどのサービスを提供する。
ドメイントレードでは「.jp」「.com」「.net」「.org」「.info」「.biz」といったTLDを扱う。.jpについてはヒューメイア、そのほかのgTLDに関してはPSI-Japanが登録を請け負う。
ドメイントレードによれば、「米英独など欧米ではドメイン名の資産運用が急速に広がっている。ドメイン名は収益を生む資産として認知されており、実際にペイパークリック広告などを掲載して利益を得るマネタイゼーションや、購入したドメイン名の価値を上げてから売却して利益を得るドメイン名取引が盛んに行なわれている」という。
国内でもインターネットオークションなどでドメイン名の取引などが行なわれるケースがある。「ドメイン名取引を安全に行なうための基盤サービスを欠いた状況で無秩序に取引が行なわれれば、インターネットの健全な発展を阻害する要因となりかねない。国内でドメイン名取引を普及させるべく、新しいドメイン名事業を展開する」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.domaintrade.co.jp/news_060331.shtml
ドメイントレード
http://www.domaintrade.co.jp/
ヒューメイア
http://www.humeia.ad.jp/
国際調達情報(PSI-Japan)
http://psi.jp/
( 鷹木 創 )
2006/04/26 14:28
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